この記事は、以下のような人に向けた記事となっています。
「なぜかいつも自分が悪者にされる。」
「相手の振る舞いに振り回されて疲れてしまう…。」
「この関係が自分にとって毒になっている気がする。」
『何故かこっちが悪いことにされている』という時ありますよね?
それがDARVO(ダルヴォ)という相手の戦略。
性根が腐った卑怯者がよく使います。
一緒にいてもなんのメリットも無いので縁切り推奨。
要点
DARVOの定義
DARVOは「Deny(否認)、Attack(攻撃)、Reverse Victim and Offender(被害者と加害者の役割逆転)」の頭文字を取った心理的操縦戦術であり、加害者が自己の非を隠蔽するために用います。
要点
被害者に及ぼす影響
DARVOは被害者を混乱させ、自己疑念を抱かせることで、彼らの自己認識と現実感を歪めます。
要点
対処法の具体例
教育と認識の向上、サポートネットワークの構築、証拠の保持など、DARVOに立ち向かうための具体的な戦略を提供します。
DARVO(ダルヴォ)という概念に興味はありませんか?
この記事では、心理的な戦術であるDARVOについて、その意味と具体的な対策方法をわかりやすく解説します。
自分や周りが不当な扱いを受けていると感じる方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
最後まで読めば、DARVOを使う相手に反撃をする具体的な手がかりを得られます。
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はじめに
DARVOは心理的操作戦術で、否認(Deny)、攻撃(Attack)、そして被害者と加害者の逆転(Reverse Victim and Offender) の略です。
DARVOは、加害者が自身の非行や虐待行為を隠蔽しようとする際に使用されます。
DARVOの概略
- 否定:まず行為の存在を全面的に否定
- 攻撃:次に被害者や告発者に対して攻撃を仕掛ける
- 被害者と加害者の逆転:最終的には自らが被害者であるかのように振る舞い、本来の被害者を加害者として非難
2023年にアメリカのオレゴン大学で行われた研究では、230人の学生を対象に、DARVO戦術が被害者と加害者の評価にどのように影響するかを調査しました。
研究結果:
- DARVOを使う加害者は、被害者よりも信頼されやすく、責任が軽く見られることがわかりました。
- 被害者は信頼性が低く評価され、加害者を罰する意欲も低下することが確認されています。
- DARVOの影響は、被害者の信頼性を損ない、加害者の責任を軽減することを示しています。
この技術が効果的なのは、被害者が自分の記憶や感覚を疑い始め、無力感や孤立感を感じるケースが多いため。
上記の研究でも、加害者は周囲からの責任の追求をうまく躱してしまっています。
DARVOを理解することは、虐待や操作のサイクルを認識し、適切な対応を取る第一歩となります。
DARVOのプロセス
ここでは、DARVOのプロセスについて、下記の内容で触れます。
① 否認(Deny)
加害者は、自分に非難や指摘があった場合、それを完全に否定します。
例えば、「そんなことは一度もしたことがない」と断言したり、「そんな出来事は存在しない」と主張することで、自分の加害行為の存在自体を消し去ろうとします。
この否定は、加害者が自分の行動に対して一切の責任を認めなくて良い状況を作るために使われます。
② 攻撃(Attack)
否認の次に、加害者は被害者や告発者に対して攻撃を始めます。
この攻撃の目的は、被害者の信用を落とし、自分への疑問をそらすことです。
具体的には、「あなたは嘘つきだ」「情緒不安定だ」といった人格攻撃や、「過去にも同じようなことを言っていた」と過去の行動を持ち出して非難することがあります。
③ 被害者と加害者の逆転(Reverse Victim and Offender)
最終的に、加害者は自分を被害者として描き、本来の被害者を加害者のように見せかけます。
これによって、周囲や社会の同情や支持を得ようとします。
例えば、加害者は「実は私が悪用されていた」や「私は誤解されている」と主張し、自分を不当に非難されている被害者として位置づけることで、周囲の見方を変えようとします。
DARVOの具体例
ここではDARVOの具体例について、下記の内容で触れます。
職場でのケース:セクハラ
職場のセクハラとDARVOの例
否認
加害者はセクシャルハラスメントの行為を完全に否認し、「そんなことは一度もしていない」と主張します。
職場のセクハラとDARVOの例
攻撃
加害者は報告した従業員を逆に攻撃し、「あなたは仕事でのストレスを理由に私を陥れようとしている」と非難します。
職場のセクハラとDARVOの例
被害者と加害者の逆転
最終的に、加害者は自分が実際の被害者であるかのように振る舞い、「このような非難により、私のキャリアが台無しになった」と訴えます。
DARVOにより問題の本質から注意をそらし、被害者を加害者として仕立て上げていますね。
学校でのケース:いじめ
学校のいじめとDARVOの例
否認
加害者の生徒はいじめの行為を否認し、「僕はただ冗談を言っただけだ」と主張します。
学校のいじめとDARVOの例
攻撃
続いて、訴えた生徒を攻撃し、「彼はいつも過剰反応する」と非難します。
学校のいじめとDARVOの例
被害者と加害者の逆転
最後に、自分が孤立させられている被害者であるかのように振る舞い、「みんなが僕を悪者にしている」と周囲の同情を引き出そうとします。
「冗談を言っただけで過剰反応された!」という、非常によくある例。
そもそも人が「本気」で嫌がっていることを「冗談」で片付けるなって話ですね。
家庭内でのケース:家庭内暴力
家庭内暴力のDARVOの例
否認
加害者はパートナーからの暴力指摘を否定し、「私は手を挙げていない」と主張します。
家庭内暴力のDARVOの例
攻撃
加害者は被害者を情緒不安定だと非難し、「あなたは疲れているだけだ」と言い放ちます。
家庭内暴力のDARVOの例
被害者と加害者の逆転
最後に、加害者は自分が理不尽な扱いを受けている被害者であると主張し、「私は常に家族のために尽くしているのに、これがこんな理不尽で返ってくる」と訴えます。
DARVOにより真実をねじ曲げ、加害者が自らの行動の責任から逃れようとする例。周囲がこれで騙された場合が悲劇。
DARVOが被害者に及ぼす悪影響
DARVOは被害者に深刻な心理的影響を与えることがあります。
DARVOが被害者に及ぼす悪影響の例
- 自己疑念: 被害者は自分の感じていることや記憶に対して不確かさを感じ始めます。
- 罪悪感: 加害者による攻撃や役割の逆転により、自分が悪いと感じてしまいます。
- 孤立感: 事実が歪められることで、被害者が支援を求めることが難しくなり、孤立を感じます。
これにより、被害者は支援を受けにくくなり、また、精神的な回復が遅れることがあります。
DARVO被害の経験は長期にわたる心的外傷後ストレス障害(PTSD)を引き起こすこともあります。
2019年にデンマークのサザンデンマーク大学で行われた研究では、心理的暴力がメンタルヘルスに与える影響を調査しました。
約198人を対象としたこの研究では、心理的暴力がPTSDを含むメンタルヘルス問題を引き起こすことがわかっています。
そんな奴らのために、あなたが壊される必要はありません。
さっさと退職して次のステップへ進みましょう。
DARVOを行う人の心理
ここではDARVOを行う人の心理について、下記の内容で触れます。
ブラック企業の上司と同僚がこんな奴らばっかだった。
責任逃れ
DARVOを行う人は、自分の行動に対する責任を回避しようとします。
これは、自分が非難されることで、自分の評価が下がるのを避けるための心理的な防衛手段です。
自分の行動を正当化し、責任を他の人に押し付けることで、自分が正しいと思い込もうとしています。
支配欲と権力維持
DARVOを行う人々は、支配欲が強く、自分の権力を維持しようとします。
彼らは自分の地位や力を守るために、他人を攻撃し、自分が被害者のように振る舞って同情を引き出し、支持を集めようとします。
自分の意見や願望を他者に押し付け、その支配を正当化しようとするのです。
自己中心的思考
DARVOを行う人は、非常に自己中心的な考え方をすることが多いです。
彼らは自分の感情やニーズを他人よりも優先し、自分の利益のために他人を利用することを気にしません。
この自己中心的な態度は、他人の感情や状況に共感できないことと深く関係しています。
相手は建設的な話し合いをする気がないので、時間とエネルギーを無駄にするだけ。
脆弱な自尊心
DARVOを行う人々は、内面では自尊心がとても脆弱です。
彼らは自分の価値を他人の評価に依存しているため、批判や非難にとても敏感です。
そのため、自分を守るために攻撃的になったり、誤解を招く行動を取ることがあります。
ここでいう「誤解を招く行動」というのは、「嘘をついているわけではないけれど、実際には嘘をついているのと同じようなこと」を指します。
彼らは自分のイメージを守るために、状況を操作し、自分が有利になるように事実を歪めることをためらいません。
嘘をつくことへの慣れ
DARVOを行う人々は、自分を守ったり利益を得るために嘘をつくことに慣れています。
彼らは自分の行動を正当化し、他人を誤解させることで、自分の立場を守ろうとします。
事実を歪めたり、状況を自分に有利に作り直したりします。
そうやって、自分の罪悪感を減らし、他人からの支持を得ようとするわけですね。
対立回避と衝突の恐怖
DARVOを使う人は、直接の対立や衝突を避けたいと考えています。
彼らは、自分の行動に対する批判や責任を受け入れるのが難しいため、そういう状況になるとストレスや不安を感じます。
そのため、被害者のふりをして逆に攻撃することで、自己を守り、批判の矛先を自分から逸らそうとします。
操作的な人間関係の構築
DARVOを行う人は、人間関係を操るのが得意で、他人を自分の思い通りに動かすために関係を利用します。
これには、他人を操るために情報を選んで伝えたり、感情を操作したりすることが含まれます。
彼らは、自分の欠点や失敗を隠すために、他人を操って自分のイメージを守ろうとします。
DARVOへの反撃方法
ここではDARVOへの反撃方法について、下記の内容で触れます。
ちなみに、最強技は「ボイスレコーダーで証拠を取って周囲や社会に晒し上げ」。
前項で解説した、『自分の価値を他者からの評価に依存している』というのが最大の弱点。
『当人が隠したい汚点や言動』を周囲に知られるのが何よりも苦痛になります。
さぁ、反撃のお時間です。
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状況の文書化
DARVOを行う人に対抗するための最初のステップは、すべての会話や出来事を詳しく記録することです。
具体的には、次の点をメモしておくことが大切です。
また、可能であれば次の証拠も残しておくと良いです。
これにより、事実を正確に追跡し、後で証拠として使うことができます。
第三者の介入
DARVOの状況を第三者に報告することも効果的です。
信頼できる仲間や上司、またはHR部門(人事部門)に相談しましょう。
信頼できる人がいないなら即日退職。
真面目に向き合うだけ時間の無駄。
第三者の視点から介入してもらうことで、状況が公平に評価され、解決に向けて支援を得られるかもしれません。
また、第三者の存在は加害者に圧力をかけ、行動を改めさせるきっかけになることもあります。
孤立して対処せず、第三者の援助を求めることが重要。
法的・専門的なアドバイスの利用
特に状況が深刻な場合、法的なアドバイスや専門的なカウンセリングを受けることが賢明です。
弁護士やカウンセラーは、DARVOの影響を軽減し、あなたの権利を守るための方法を教えてくれます。
こうした専門的な支援を受けることで、感情的なサポートだけでなく、具体的な対策も立てやすくなります。
自己防衛のスキルの向上
自己の感情や反応をコントロールすることは、DARVOに対抗するために非常に重要です。
感情をコントロールする方法や、アサーティブ(積極的)なコミュニケーションスキルを学ぶことで、自信を持って加害者に立ち向かえます。
ストレス管理や感情の調整を学ぶことで、精神的に強くなり、相手の操作に惑わされない力を身につけることができます。
大丈夫、自分で調べてこの記事までたどり着いている時点で、あなたは強く賢い人です。
信頼できる人を頼る
DARVOに対抗するには、信頼できる人間関係(ソーシャル・サポート)を構築することが非常に重要です。
家族、友人、同僚、専門家からの支援は重要。
困難な状況に立ち向かう際に精神的な支えとなります。
重ねて言うようですが、独りで対処しなくて良いんです。
自分と周りへの教育
自分や周りの人々に教育を行うことも、DARVOに対する効果的な対策です。
DARVOの戦術を理解することで、そのサインを早期に察知し、適切に対応できます。
この問題への意識を高めることで、予防にもなります。
コミュニケーションの透明性の維持
対人関係では、透明性のあるコミュニケーションが重要です。
DARVOを行う人々は情報を操作して誤解を招くことがよくあります。
周りの人と明確で率直に話すことで、誤解を避けて事実を正しく伝えることができます。
自己肯定感の強化
自己肯定感を強化することは、DARVOのような操作的な行動に対して強い精神を保つために重要です。
自尊心を高め、内面から自己価値を確立することで、他人からの否定的な影響を受けにくくなります。
カウンセリング、セルフケア、趣味などを通じて、精神的な健康を保ちましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。最後に今回の記事の内容をまとめて締めたいと思います。
この記事のまとめ
- DARVOの認識: DARVOは「Deny, Attack, Reverse Victim and Offender」の略で、加害者が自己の行動を隠蔽し、被害者を攻撃し、役割を逆転させる戦術です。
- 教育と認識の向上: 教育プログラムやワークショップを通じて、DARVOの識別と対応能力を高めることが重要です。
- サポートネットワーク: 信頼できる人々とのサポートネットワークを構築し、日常的なサポートや緊急時の相談ができる体制を整えます。
- 証拠の保持: 対話の記録やメールなどの保存を通じて、事実を確実に把握し、必要に応じて法的な証拠として使用します。
- 専門的な支援の利用: 心理的なダメージを和らげ、法的な問題に対処するためにカウンセリングや法的支援を利用します。
- 公的な場での発言の注意: 加害者の潜在的な影響力を理解し、発言がどのように解釈され得るかを考慮して、安全に行動する方法を学びます。
今回の記事は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。
よくある質問
- DARVOとは何ですか?
-
DARVOは「Deny(否認)、Attack(攻撃)、Reverse Victim and Offender(被害者と加害者の逆転)」の略で、加害者が自己の責任を逃れるために使う心理的操作の戦術です。
加害者は自分の行為を否定し、次に被害者に攻撃を加え、最終的に被害者を加害者のように見せかけることで、自分を守ろうとします。
被害者はこれにより混乱し、自己疑念を抱くことが多いです。
- DARVOはどのように自分に影響を及ぼしますか?
-
DARVO戦術は被害者に深刻な心理的影響を与えることがあります。例えば、被害者は自己疑念や罪悪感を抱き、孤立感を感じることが多いです。
これにより、サポートを求めるのが難しくなり、精神的な回復が遅れる可能性もあります。
場合によっては、長期的な心的外傷後ストレス障害(PTSD)につながることもあります。
- DARVOを使う人の心理はどのようなものですか?
-
DARVOを使う人は、主に責任逃れや支配欲を持っていることが多いです。
彼らは自分の行動を正当化し、他人に責任を押し付け、周囲の評価を操作しようとします。
また、自己中心的な思考や脆弱な自尊心を持っており、批判に対して過敏で、自己評価を守るために嘘をつくことにも慣れています。
- 職場でDARVOを使う加害者に対してどう対処すればよいですか?
-
まず、すべての会話や出来事を記録し、可能であれば音声やスクリーンショットなどの証拠を残しましょう。
次に、信頼できる第三者に相談し、状況を公平に評価してもらいます。
深刻な場合は、法的アドバイスを受けることも重要です。
また、感情をコントロールし、アサーティブなコミュニケーションを学ぶことで、精神的な強さを持って対応できるようになります。
- 家庭内でのDARVOにどう対応すればよいですか?
-
家庭内でのDARVOは非常にストレスフルです。
まずは状況を記録し、家族や友人、カウンセラーといった信頼できるサポートネットワークを構築することが大切です。
問題が深刻な場合は、法的なサポートを受けることも検討しましょう。
特に、家庭内暴力に関連する場合、早期に専門家に相談することが、被害者の安全を守るために重要です。
- DARVOの被害に遭わないためにはどうすればよいですか?
-
まず、DARVOのサインを早期に認識し、相手の操作に巻き込まれないようにすることが大切です。
また、信頼できる第三者に相談し、証拠を残しておくことが有効です。
さらに、自己肯定感を高め、自分の価値をしっかりと持つことで、加害者の操作的な行動に惑わされないようにしましょう。
- DARVOに対して最も効果的な反撃方法は何ですか?
-
証拠を収集し、周囲に加害者の行動を明らかにすることが最も効果的です。
例えば、ボイスレコーダーでの音声記録や、メールの保存などが役立ちます。
また、加害者が自分の行動を隠そうとしている場合、証拠をもとに第三者や法的機関に報告し、対処を進めましょう。
- セクハラでのDARVOの具体例を教えてください。
-
職場でセクハラを行った加害者が、「そんなことはしていない」と否認し、次に「あなたは仕事のストレスで私を陥れようとしている」と被害者を攻撃します。
最終的に、「こんな非難のせいで私のキャリアが台無しになった」と訴えることで、自らが被害者であるかのように振る舞います。
- DARVOがいじめの場で使われる例はありますか?
-
学校のいじめの場では、いじめを行った生徒が「僕は冗談を言っただけだ」と否認し、その後、「彼はいつも過剰反応する」と被害者を攻撃します。
最後に、「みんなが僕を悪者にしている」と主張し、自分が孤立させられている被害者であるかのように振る舞います。
- 自分が被害者であるかのように振る舞う加害者の意図は何ですか?
-
加害者が自分を被害者として描く理由は、周囲の同情や支持を得て、自分の責任を回避するためです。
彼らはこうすることで、他人を操作し、自己の行動を正当化しようとします。
このような操作的な行動は、相手を混乱させ、結果的に自分の立場を守ることが目的です。
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