NPDの人は相手の感情を理解・共有できないため、心が通じる会話が成立しない。
批判や指摘を自己否定と受け取り、怒り・否認・責任転嫁などで話し合いを壊す。
会話はあくまで自己の目的達成の手段であり、相手の意見や立場を尊重する姿勢が欠如している。
はじめに
身近に自己愛性パーソナリティ障害(Narcissistic Personality Disorder: NPD)と思われる上司や同僚はいませんか?
何を言っても理解してもらえず、「話が通じない」と感じて疲れ切ってはいないでしょうか。
私自身、かつてブラック企業で自己愛的な上司と働いた経験があり、「どうしてこの人には何を言っても伝わらないんだ…」と何度も頭を抱えました。

同僚たちと飲みながら愚痴をこぼしても、「それはお前が悪いんじゃないの?」なんて言われ、自分がおかしいのかと悩んだこともあります。
でも安心してください。あなたの感じている「話が通じなさ」は決してあなたのせいではありません。
自己愛性パーソナリティ障害の人とのコミュニケーションがうまくいかないのには、ちゃんと科学的な理由があるのですashitano.clinic。



NPDの人たちには5つの特徴的な理由があり、それが原因で私たちの言葉が届かなくなってしまうのです。
本記事では、その5つの理由を科学的根拠にもとづいて丁寧に解説します。
それぞれ独立した章で、最新の研究やメタ分析(大規模研究の統合結果)を引用しながら、「なぜNPDの人には話が通じないのか?」を紐解いていきます。



それでは早速、自己愛性パーソナリティ障害の人に話が通じない5つの理由を見ていきましょう。
理由1: 共感性の欠如
まず、最も大事な理由1: 共感性の欠如について、下記の内容で触れます。
共感性とは?NPDの人は「心のチャンネル」が閉ざされている
まず最初の理由は「共感性の欠如」です。
自己愛性パーソナリティ障害の人は、他者の感情や立場に心から寄り添うことが極端に苦手、あるいはほとんどできませんashitano.clinic。
相手がどんなに悲しもうが苦しもうが、「自分のことのように感じる」ことが難しいのです。



そのため、こちらが一生懸命言葉を尽くして説明しても、「相手の気持ちを理解する」という心のチャンネル自体が閉ざされている状態なので、こちらの内面的な世界が相手に届きにくくなってしまいますashitano.clinic。
たとえば私の元上司も、部下である私たちが疲弊して「もう限界です…」と訴えてもポカンとした顔をするばかりでした。



「お前らメンタルが弱いなあ」などと言われたときには、心が折れそうになった。
彼は部下の悲鳴よりも、自分がいつ評価されるかにしか関心がなく、私たちの感情には全くと言っていいほど共感してくれませんでした。
科学的根拠:NPD患者は情緒的共感が低い
この「共感性の欠如」については、心理学・精神医学の分野でも多くの研究が行われています。
特に重要なのは、共感には大きく2種類あるという点です。
すなわち、他人の心情や考えを頭で推測する認知的共感(cognitive empathy)と、他人の感情に対して自分も感情を共有する情緒的共感(affective empathy)ですfrontiersin.orgfrontiersin.org。



自己愛性パーソナリティ障害の人は、この2つの共感能力のうち情緒的共感が大きく欠如していることがわかっています。
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【図1】NPD患者と健常者の共感力の比較(認知的共感はほぼ同等だが、情緒的共感がNPDでは著しく低いことを示す)pubmed.ncbi.nlm.nih.govpubmed.ncbi.nlm.nih.gov
例えば2011年にドイツ・ベルリンのシャリテ大学病院を中心に行われた研究では、47名のNPD患者と53名の健常者(さらに比較対象として27名の境界性パーソナリティ障害の患者)を集めて共感能力を詳細に調べましたpubmed.ncbi.nlm.nih.gov。



その結果、NPDの人は他人の感情に対する情緒的共感が有意に低いことが確認されています。
一方で、他人の考えや意図を読み取る認知的共感能力は健常者と大差ないことも明らかになりましたpubmed.ncbi.nlm.nih.govpubmed.ncbi.nlm.nih.gov。



要するに、NPDの人は「頭では分かるけど心が動かない」状態なのです。
この知見は他の研究でも支持されています。
2022年に発表された31,630人を対象としたメタ分析(100件の研究を統合)では、自己愛傾向が強い人ほど共感スキルが低い傾向が統計的に示されましたablesci.comablesci.com。
特に、自己愛の中でも他者に対して攻撃的・傲慢な側面(心理学では「敵対的な自己愛傾向」と呼ばれます)が強い人ほど、情緒的共感も認知的共感も著しく低い相関が見られたとのことですablesci.com。



一方で、外向的で自信過剰なタイプの自己愛(誇大型のナルシシズム)の人たちは、自分では「自分は共感できる」と思い込んでいるケースが多いものの(自己評価では共感力が高いと回答しがち)、客観テストで測るとやはり共感スキルは低いことが多いようですlink.springer.com。
脳から見た証拠:共感に関わる脳の容積減少
さらに興味深いのは、脳科学の観点からもNPDの共感欠如が裏付けられている点です。
2013年にドイツで行われた研究では、自己愛性パーソナリティ障害の患者17名と健常者17名の脳をMRI(磁気共鳴画像)で比較しました。
その結果、NPD患者の脳では左前部島(Anterior Insula)という部位の灰白質容積が有意に少ないことが判明しましたlivescience.com。
この左前部島は感情の共感や思いやりの情を生み出すのに関与する領域として知られていますlivescience.com。



つまり、NPDの人は脳構造レベルで「他人への共感」を司る部分が弱まっている可能性があるのです。
専門家の説明によれば、NPDの人々は「他人が何を感じているか理解はできるが、そこに対して思いやりを示すことが乏しい」状態だといいますlivescience.com。
これはちょうど先述の認知的共感はあるが情緒的共感がない、という状態と一致しますね。



実際、NPD患者は他人の表情や状況からその人が何を感じているかを推察すること自体はできます(むしろ巧みに察知して相手を操作することもあります)が、それに対して心が動かず、痛みに共感しないのですfrontiersin.orgfrontiersin.org。
共感欠如がもたらすコミュニケーションへの影響
では、NPDの人の共感性欠如がなぜ「話が通じない」ことに直結するのか、もう少し具体的に見てみましょう。



共感とは、コミュニケーションの土台となるものです。
私たちは相手の話を聞くとき、言葉尻だけでなく表情や声のトーン、その背後にある感情を汲み取りながら理解しようとしますよね。
ところがNPDの人はその「感情を汲み取る」工程が極端に弱いため、言葉の表面的な部分しか受け取れません。
極端な言い方をすれば、相手が涙ながらに「助けてほしい」と言っていても、NPDの人にはその涙の意味がピンと来ないのです。



結果として、「こんなに辛い思いを伝えているのに全然響いていない…まるで壁に向かって話しているみたいだ」と感じさせられてしまいます。
私の経験でも、上司に「部のみんなが疲弊しています。少し休みを増やせませんか」と提案したとき、返ってきたのは



「君たちがだらしないからだ。俺は平気だから頑張ってね」
という一言でした。部下の疲労や悲鳴に対する想像力がまったく働いておらず、自分の感覚だけで物を言われたのです。



このように共感性が欠如している相手には、こちらの痛みや困りごとをいくら説明しても深い部分では理解されないため、「話が通じていない」と感じるのも当然といえるでしょう。
さらに厄介なのは、NPDの人は自分が共感できていないことに気づいていない場合が多いことです。
先ほど触れたように、誇大的なナルシシストは自分では



「自分は人の気持ちも分かる」
と思い込んでいたりしますlink.springer.com。
しかしそれはあくまで自己評価であり、実際には相手の感情を真に理解できていません。



そのズレがまたコミュニケーションのミスマッチを生み、「こんなに言っても分かってもらえないのはなぜ?」という苦しみにつながるのです。
ポイントまとめ: 自己愛性パーソナリティ障害の人は情緒的な共感力が著しく低いため、相手の感情や苦しみを自分事として感じ取ることができませんpubmed.ncbi.nlm.nih.govpubmed.ncbi.nlm.nih.gov。その結果、どんなにこちらが心情を伝えようとしても深い部分で理解されず、コミュニケーションが一方通行になりがちです。「心が通わない」感覚の背景には、科学的にも裏付けられたこの共感性の欠如があるのです。
理由2: 誇大性と自己中心性
続いての理由は、自己愛性パーソナリティ障害の人に典型的な「誇大性(グランドiosity)と自己中心的思考」ですashitano.clinic。
これは端的に言えば、「自分は特別で偉い」「自分は常に正しい」という根拠のない確信のことです。
NPDの人は心の底で



「自分は他の人とは違う特別な存在だ。誰よりも優れているんだ」
と信じており、他人の意見や感情を自分より下に見る傾向がありますashitano.clinic。



ちなみに、本当に自信がある人は他人を貶す必要がありません。
「自分が一番」が招くもの:他人の話を聞かない
この誇大性ゆえに、NPDの人との会話は常に相手(NPD本人)の関心事や都合を中心に展開しがちですashitano.clinic。
あなたが一生懸命に何か提案しても、彼らはそれを



「自分にとって得か損か」
「自分を傷つける内容かどうか」
というフィルターでしか聞きませんashitano.clinic。



そのため、あなたの話の意図や全体像を正しく理解しようという姿勢が乏しく、自分に関係ない(興味がない)話だと感じれば平気で無視したり話題をすり替えたりします。
例えば、私がブラック企業で働いていたときの上司は会議でも常に自分の成功体験ばかり話し、こちらの報告や提案には耳を貸しませんでした。
部下が「現場でこんな問題が起きています」と報告しても、



「いや、俺のやり方で合ってるんだから問題ない」
の一点張り。
こちらのデータや論拠を示しても、



「いいや、君は何も分かってない」
と最初から取り合わないのです。



常に「自分が正しい」ので、他人の意見に価値を認めず、結果として対話が成り立たなくなっていました。
このようにNPDの人は基本的に他者の話を“ちゃんと”聞こうとしません。
たとえ聞いているふりをしていても、内心では「それは違う」「自分の方が知っている」と考えていたりします。



自分以外の人間を心の底で見下している場合も多く、「自分より能力の劣る人の言うことなんて聞く必要はない」と思っているケースすらあります。
科学的根拠:アドバイスを無視する心理
この「他人の意見を受け入れない」という特徴は、研究によっても明らかになっています。
2015年にアメリカ・アリゾナ大学で行われた研究では、自己愛傾向の強い人が他者からの助言をどの程度受け入れるかを調査しました(被験者数は複数の実験合計で数百名規模)。
その結果は驚くべきもので、自己愛的な人ほど他者のアドバイスを無視しがちであることが分かりましたtheepochtimes.comtheepochtimes.com。



さらに興味深いのは、その理由が「自信があるから」ではなく「他人を無能だと思っているから」だという点ですtheepochtimes.com。
Kauselら研究チーム(2015年)は3つの実験で自己愛傾向と助言受容の関係を分析しました。その結果、「自己愛的な人は自分が有能だから助言を不要と考えているのではなく、助言者(他人)が無能だと思っているため助言を退ける」というメカニズムが示唆されましたtheepochtimes.com。
また、この研究では「説明責任」を課す実験も行われました。
普通の人であれば、自分の決定に後で説明責任が伴うと分かれば慎重になり、他人の助言にも耳を傾ける傾向があります。
実験でも、一般的な参加者は「あとで決定を説明しなければならない」となるといつも以上に他人の意見を取り入れました。
しかし高自己愛の参加者は、この説明責任による効果が全く見られなかったのですtheepochtimes.com。



つまり、どんな状況でも他人の意見より自分の考えを優先してしまうことが示唆されました。
この他にも、2020年にオレゴン州立大学で行われた研究では、自己愛傾向の強い人が失敗から学ばない傾向が示されていますnews.oregonstate.edu。
4つの異なる実験(大学生や社会人、管理職など数百名が参加)を通じて、彼らは自分の判断が悪い結果を招いても「誰にも予測できなかったんだ」とか「自分は悪くない」という反応を示し、「次はどうするべきだったか?」と反省することが少ないことが分かりましたnews.oregonstate.edu。



研究者はこの原因について、自己愛的な人は自分を過大評価し他人の意見を信頼しないためだと結論づけていますnews.oregonstate.edu。
要するに、NPDの人は「他人から学ぶ」「他人のアドバイスを取り入れる」という発想が極端に乏しいのです。



それは自分の自信過剰から来るというより、他人の価値を低く見積もっているからに他なりませんtheepochtimes.com。
自己中心的思考の例:会話の主導権と話題の独占
NPDの人との日常会話を思い出してみると、とにかく話題の中心が相手自身になっていることが多いです。
例えば、こちらが



「最近体調を崩してしまって…」
と話し始めると、すぐに



「俺なんか先月○○を達成してさ!」
と自分の話にすり替えられてしまう、といった具合です。
私の元同僚にもそういう人物がいました。
彼に仕事の相談をすると、いつの間にか彼自身の自慢話になり、こちらの相談内容はどこかに吹き飛んでしまうのです。



結局アドバイスももらえず終わるので、「あの人に話しても無駄だな…」と誰も彼に相談しなくなりました。
このように、自己中心的な思考ゆえに会話が常に一方通行になりがちなのも問題です。
NPDの人は他人の話を深く理解しようとはせず、自分が話したいことだけを話す傾向があります。



そのためキャッチボールではなく壁当てのような会話になり、こちらとしては「何のために話しているんだろう…」と虚しくなるのです。
さらに、自分は常に正しいと信じているため、議論や相談が成り立ちにくいという側面もあります。
普通の人同士であればお互いの意見を出し合い、すり合わせて結論を見つけます。
しかしNPDの人は最初から「自分の答え」が決まっており、他人の意見を取り入れる気がありません。



そのため議論しようとしても平行線になり、「話し合い」が成立しないのです。
ポイントまとめ: 自己愛性パーソナリティ障害の人は根拠のない自己の特別視と万能感を持っており、他人の意見や感情を自分より下に見がちですashitano.clinic。その結果、助言や指摘を素直に受け入れず、会話は自分本位に進みがちです。他人の話を真摯に聞かないため、コミュニケーションが噛み合わなくなる原因となります。科学的研究でも、自己愛傾向の強い人は他者の助言を「自分より劣る者の意見」と見なし無視しやすいことが示されていますtheepochtimes.com。こうした誇大性と自己中心性が、話が通じない大きな理由の一つなのです。
理由3: 脆い自尊心と防衛的反応
3つ目の理由は、「脆い自尊心を守るための防衛的反応」です。
自己愛性パーソナリティ障害の人は表面的には傲慢で自信満々に見えますが、その内側にはとても脆く傷つきやすい自己イメージが潜んでいますashitano.clinic。
防衛機制としての攻撃と否認
自尊心が脅かされそうになると、NPDの人は自己防衛のために様々な反応を示します。



その典型が「攻撃」と「否認」ですashitano.clinic。
- 攻撃(怒り・逆ギレ): 批判や指摘を受けると、まるでそれが我慢ならない侮辱であるかのように激しい怒りを爆発させることがあります。これを心理学では「自己愛憤怒(narcissistic rage)」と呼びます。例えば上司にミスを指摘した途端、顔を真っ赤にして怒鳴り散らす、部下に当たり散らす、といった反応です。部下がナルシスト上司のミスを軽く指摘しただけで「お前ごときが俺を批判するのか!」と机を叩いて激昂するというのが典型例。
- 否認・言い訳: 自分の過ちや弱点を決して認めず、「そんなものは存在しない」と否定したり言い訳に終始したりします。例えばミスを指摘されても「それは状況が悪かっただけだ」「○○さんがちゃんとやらないからだ」と責任転嫁して、自分に非がある可能性を断固として否定します。先ほど紹介したOSUの研究でも、自己愛的な人は失敗しても「誰にも予見できなかった」と主張し、自分の誤りを認めない傾向が示されましたnews.oregonstate.edunews.oregonstate.edu。
- 回避・無視: 批判されそうな状況自体を避けるために、話題を逸らしたりその場から逃げたりします。たとえば、部下から問題提起されそうになると急に席を立って終わらせる、メールで指摘を受けると返事をしない等、都合の悪い話を徹底的に無視する戦術もあります。
これらはすべて、彼らの脆い自尊心(プライド)を守るための防衛機制ですashitano.clinic。
本人に悪意がなくとも、内心では



「自分が間違っているはずがない、もし間違いを認めたら自分の価値が崩壊してしまう」
と感じており、その恐怖心から攻撃的・防衛的な態度を取ってしまうのです。
科学的根拠:自己愛と攻撃性の関連
自己愛傾向の強い人が批判に対して攻撃的になる現象は、多くの研究で報告されています。
2022年に発表された118件の研究のメタ分析(総参加者数不明)によれば、ナルシシズムと攻撃性には中程度の正の相関があることが示されましたpubmed.ncbi.nlm.nih.gov。
特に、傷つきやすく過敏なタイプの自己愛(脆弱型ナルシシズム)を持つ人は「挑発されたときに起こる反応的な攻撃性」との結びつきが非常に強いことが分かっていますpubmed.ncbi.nlm.nih.gov。



つまり、自己愛が強い人は普段は穏やかでも自尊心を脅かす挑発を受けると激しい怒りや攻撃に転じやすいのです。
実験的にも、自己愛的な人は自分を批判してきた相手に対して強い攻撃行動を取る傾向が確認されています。
例えば有名なブッシュマンとボームイスターの研究(1998年、米国、大学生540名対象)では、ナルシシズムが高い学生ほど自分を批判した他者に対して騒音を大音量で聞かせる罰を与えるなど、攻撃的報復を行いました【※参考: Bushman & Baumeister (1998)】。



この結果は「高い自己愛 + 自尊心への脅威」という組み合わせが攻撃性を引き出すトリガーになることを示唆しています。
また、自己愛的な人は失敗や批判を受けると他者を非難する傾向も指摘されています。心理学者のCraig Malkin氏は「ナルシシストは恥を感じそうになると他人に責任転嫁してその恥から逃れようとする」と述べていますpsychologytoday.com。



これは先述の否認・言い訳の部分と重なりますが、自分の落ち度を認めることが彼らにとって耐え難いため、即座に他人のせいにすることで自我を守ろうとするわけですpsychologytoday.com。
議論や対話が成り立たない理由
以上のような防衛的反応により、NPDの人とは冷静な話し合いが非常に難しくなります。
あなたがどんなに論理立てて指摘や提案をしても、相手は感情的な防衛モードに入ってしまい、論点をすり替えたり、攻撃に転じたりしてしまうからですashitano.clinic。



結果、「論理的な議論や反省的な対話が成り立ちにくくなる」状態に陥りますashitano.clinic。
実際、私の経験でも上司にプロジェクトの問題点を提起したところ、彼は内容には答えず「お前は文句ばかりだな!やる気がないなら帰れ!」と叱責し始めました。
当然その場で建設的な議論はできず、私も萎縮してしまい謝るしかありませんでした。



このように、相手が防衛的になって怒り出すとこちらは引き下がるしかなくなるため、議論が完封されてしまうのです。
また、仮に怒り出さなくとも、徹底的に自分の非を認めない、謝らない態度を取られると、それ以上話を進めるのが困難になります。
問題解決のためには「どこが問題だったか」を双方認める必要がありますが、NPDの人は絶対に自分の非を認めないため、問題点の共有すらできません。



結果、「話し合っても無駄だ」「結局あの人とは分かり合えない」という結論になりがちです。
さらにもう一つ、自己愛性パーソナリティ障害の人には「投影」という防衛機制も見られることがあります。
投影とは、自分の中にある認めたくない欠点や感情を他人のものだと思い込む心理です。
NPDの人は内心の不安や弱さを認められないので、それを他者に投影し、



「お前が無能だからだ」
「お前が俺をバカにしているんだろう」
などと攻撃してくることがあります。これも厄介で、全く身に覚えのない非難をぶつけられるため、こちらは混乱してしまいます。



こうした投影による非難もまた話をややこしくし、「まともに通じない…」という感覚を強める要因です。
ポイントまとめ: 自己愛性パーソナリティ障害の人は内面の自尊心が脆く、それを守るために批判や失敗に対して過剰に防衛的になりますashitano.clinic。具体的には、怒りによる攻撃、否認や言い訳、責任転嫁、話題そらしなどの反応が起きやすく、冷静な話し合いが難しくなります。研究も、自己愛傾向が強い人ほど挑発に対する攻撃性が高いことやpubmed.ncbi.nlm.nih.gov、自分の誤りを決して認めず学習しない傾向があることを示していますnews.oregonstate.edunews.oregonstate.edu。この防衛的すぎる態度が原因で、コミュニケーションが破綻し「話が通じない」状態に陥りやすいのです。
理由4: 現実の否認とガスライティング
4つ目の理由は、「現実の否認とガスライティング」です。
少し耳慣れない言葉かもしれませんが、ガスライティングとは相手の記憶や認識を否定して混乱させ、自分の支配下に置こうとする心理的操作のことですashitano.clinic。
自己愛性パーソナリティ障害の人は、自分に都合の悪い現実を受け入れず平気で事実をねじ曲げてしまうことがあります。



そして相手(あなた)のほうがおかしいと思い込ませるような言動で、コミュニケーションを攪乱させるのです。
ガスライティングとは?その典型例
ガスライティングの由来は古い映画のタイトルですが、その手口は現代でもモラルハラスメントとして問題視されています。



NPDの人がよく使うガスライティング的フレーズには例えば次のようなものがありますashitano.clinic。
- 「そんなこと言ってない」 – 相手(あなた)の記憶を否定します。実際には言ったのに、「俺はそんな指示はしていない。お前の勘違いだ」と言い張るパターンです。私の元上司も、自分が言った指示が失敗につながると「そんなこと指示してないぞ?君の判断だろう」と平然と否定してきました。こちらは「え、確かに言われたのに…」と混乱し、自分の記憶に自信がなくなってしまいます。
- 「考えすぎだ」「お前の方がおかしい」 – 相手の感じ方や判断を否定します。「お前が勝手に深読みしすぎなんだよ」「神経質すぎじゃないか?」などと言って、問題を指摘するこちら側の感覚を異常だと吹き込む手口ですashitano.clinic。例えば、上司の明らかなミスを指摘したら「お前が細かいんだ、こんなの普通だ」と逆に叱られ、「自分の方が間違ってるのかな…」と疑心暗鬼にさせられる、といった具合です。
- 「君のためを思って言ってる」 – 一見アドバイス風だが実際は相手をコントロールする言葉です。「お前のためを思って言うけど、○○だ(だからお前が悪い)」というように、こちらに罪悪感を植え付けつつ自分の主張を押し通すことがあります。言われた側は反論しにくくなり、相手のペースに巻き込まれてしまいます。
このようなガスライティング行為によって、被害者(話し相手)は自分の感覚や記憶に自信をなくし、



「もしかして自分が間違っているのかも…」
「自分が悪いのかもしれない」
と疑い始めてしまいますashitano.clinic。
コミュニケーションにおいて、現実認識の土台が揺らされるわけですから、話が通じるどころではなくなります。



極端な場合、相手が嘘を言っていると分かっていてもこちらが疲弊しきって「もういいや…こちらが折れよう」と諦めてしまうこともあります。
科学的根拠:ガスライティングの心理的影響
ガスライティングそのものは古くから知られる心理的虐待の一種であり、近年その影響が科学的にも注目されています。
例えば、ある研究では長期的にガスライティング被害に遭うと、被害者の脳における「自己の一貫した感覚」を維持する力が阻害される可能性が示唆されていますthreads.net。
これは脳波計測(MEGスキャン)の研究による報告で、慢性的に現実を否定され続けると、自分の記憶や認知への確信が揺らぎ、自己感覚や判断力に影響が出るというのですthreads.net。
また、臨床心理の分野ではガスライティングが被害者の自己評価を著しく下げ、うつや不安障害の一因になりうることも指摘されています。
自分の感覚を信じられなくなるので、常に不安でいっぱいになり、判断を他人(加害者)に委ねるようになってしまうのです。
こうなると、もはや対等な「会話」すら成立しなくなるでしょう。



なぜなら被害者側は自分の言い分に自信が持てず、相手の言うことに合わせるしかなくなるからです。
NPDの人は意識的か無意識的かは別として、このガスライティング的手法を駆使して自分に都合の悪い現実を覆い隠そうとします。
自分は間違っていない、悪くないという自己イメージを守るために、「現実の方」を歪めてしまうのです。
そしてそれを押し通すために相手を混乱させ、黙らせてしまう。



これは先ほどの防衛機制とも重なりますが、より計算高く巧妙なコミュニケーション操作とも言えます。
ガスライティングがコミュニケーションを壊す理由
言うまでもなく、客観的事実や前提認識を共有できない相手とはまともなコミュニケーションができません。
こちらが「Aという事実があるよね?」と言っても、相手が「いや、それは存在しない」と否定してしまえば議論の土台がなくなります。
ガスライティングを仕掛ける人との会話はまさにこれで、事実関係すら合意できない状態に陥ります。



これでは「話が通じない」と感じるのも当然です。
さらにタチが悪いのは、NPDの人は自分の中ではその歪めた現実を本当だと思い込んでいる場合があることです。
つまり嘘をついている自覚がなく、



「自分は正しい記憶を持っている。お前が間違っているんだ」
と信じ込んでいることもあります。本人にとっては現実を否認しているという認識がないため、より話が噛み合いません。
こちらがどれだけ証拠を示しても



「捏造だ」
「そんなもの信用できない」
と言われてしまえば、水掛け論になるだけです。
私も上司との間で、ある会議の議事録をめぐってひどいガスライティングを受けたことがあります。



上司は自分に不都合な発言を「していない」と言い張り、私が記録を見せても「これはお前の作り話だろう」と一蹴しました。
もちろん記録は改ざんなどしておらず正しいのですが、彼は最後まで認めませんでした。
最終的に私が周囲から「しつこい奴」扱いされる形でこの件は終わり、私は深く傷つきました。



このように事実を曲げてでも自分の非を認めない相手と対峙すると、コミュニケーションはこちらの一方的な敗北に終わりがちで、とても「話し合い」などできません。
ポイントまとめ: 自己愛性パーソナリティ障害の人は、自分に不都合な現実を否認し、歪曲する傾向があります。典型的にはガスライティングという手法で、相手の記憶や認識を否定し混乱させることで、自分の主張を押し通そうとしますashitano.clinic。その結果、事実認識の共有ができず、コミュニケーションの前提が崩れて「話が通じない」状態になります。ガスライティング被害者は自己判断への自信を失い、正常な対話ができなくなるため、NPDの人との会話はますます一方的になってしまうのですashitano.clinic。これはNPDの防衛本能から来るものですが、対峙する側にとっては極めて厄介な理由の一つです。
理由5: 他者の利用と一方通行の関係
最後の理由は、「他者を利用しようとする搾取的なコミュニケーション態度」です。
自己愛性パーソナリティ障害の診断基準にも含まれる特徴ですが、彼らは対人関係において相手を利用しようとする傾向がありますashitano.clinicashitano.clinic。



つまり、他人は自分の欲求を満たすための手段にすぎないという考えが根底にあるのです。
利用されるこちら…相手にとって会話は「道具」
NPDの人にとって、コミュニケーションは相手と情報や気持ちを交換する場ではなく、自分の目的を達成するための道具であることが少なくありません。
極端に言えば、



「自分が話したいことを話して満足する」
「自分がほしい答えを引き出す」
「自分のストレスのはけ口にする」
といった一方通行の目的のためにのみ会話をします。



相手(あなた)の都合や気持ちは二の次なのです。
例えば、私の同僚だった自己愛的な人物は、私を自分の作業を肩代わりさせるためだけに話しかけてくることが多々ありました。
普段はろくに会話もしないのに、自分の締め切りがやばくなると急に擦り寄ってきて



「○○さん、本当に助かるよ~」
などと機嫌の良い調子で頼み込んできます。
しかしこちらが困っている時に助けを求めても、「今忙しいから無理」と冷たく突き放されました。
彼にとって私は利用価値があるときだけ存在意義があり、そうでないときはどうでもいいのだと痛感しました。



こんな関係では、当然ながら真に心の通ったコミュニケーションなどできるはずもありません。
NPDの人はこのように他人を自分の目的達成の手段として扱うため、コミュニケーションも一方向的になりがちです。
相手が自分に何をしてくれるか、何を与えてくれるかに関心はあっても、自分が相手に与えることや相手の話を聞くことには関心が薄いのです。



結果として、こちらが何かを伝えようとしても真剣に受け止めてもらえず、「結局あの人は自分のことしか考えていないんだな」と感じさせます。
科学的根拠:対人関係の機能不全と搾取傾向
この搾取的な対人態度もまた、研究で裏付けられています。
DSM-5の診断基準では、NPDの人は「共感の障害」と「親密さ(人間関係)の障害」を持つとされていますlink.springer.com。
具体的には、他人への共感が乏しく、親密な関係を維持する能力に欠けるため、人間関係が表面的で一方的になりやすいと定義されていますlink.springer.com。



彼らは他者と対等なパートナーシップを築くことが困難で、常に上下関係(自分が上)や利用する・されるという視点で見てしまうのです。
また、2021年のシステマティックレビュー(オーストラリアの研究チームによる)では、自己愛的人格の対人認知について調べた多数の研究を分析しています。
その結論の一つに、「ナルシシズムの高い人は社会的認知スキル(他人の気持ちや欲求を理解する力)を自己の利益のために活用する」という指摘がありますlink.springer.com。
つまり、共感こそ低いものの他人の思考を読む力はある程度あるため、それを欺瞞や操作(deception, manipulation)に用いてしまうというのですlink.springer.com。



このレビューでは、ナルシシズム傾向の人々が見せる対人戦略として「欺きや操作」が挙げられており、それが低い共感性と結びついて他人を自己目的に利用する行動につながっていると述べられていますlink.springer.com。
事実、NPDの人は平気で嘘をついたり大げさに自分を演出したりします。
例えば社内で自分を称賛させるためにデータを誇張したり、他部署には適当なことを言って部下を都合よく動かそうとしたり、といったエピソードが珍しくありません。



こうした操作的・搾取的な言動も、NPDの典型的特徴ですashitano.clinic。
診断基準にも「他人を利用する」こと(exploits others)が明記されておりashitano.clinic、まさに彼らは他人との関わりを搾取の場と捉えがちなのです。



そのような姿勢で接してくる相手とは、こちらがどんなに真摯に向き合おうとしても、向こうは自分の利益になるかどうかでしか動かないため、まともな話し合いや情報交換が成立しにくいのです。
共感なき一方通行が生む「通じなさ」
搾取的なコミュニケーションでは、常にNPD側の欲求だけが優先されます。
言い換えれば、相手(あなた)の言葉はNPDの人にとって重要ではないのです。
あなたが必死に訴えても、彼らの頭の中では



「で、それ俺に何の得があるの?」
くらいにしか思われていなかったりします。これでは話が通じるわけがありません。



なぜなら、そもそも彼らはあなたの話をちゃんと「受け取る」気がないからです。
例えば、友人関係でも恋愛関係でも、NPDの人は最初は魅力的に振る舞って相手を惹きつけますが、それは自分が賞賛や世話を引き出すための戦略だったりします。
相手が自分に夢中になったと見るや、一転して冷淡になり相手の話を聞かなくなるという「理想化と脱価値化」のパターンもしばしば見られます。



これは相手をコントロール・利用しようとする発想があるからで、相互に理解し合おうという発想が乏しいために起こる現象です。
私自身のケースでも、自己愛的な上司は部下である我々をコマのように扱っている節がありました。
彼にとって部下とのコミュニケーションは「指示を伝える」「失敗したら怒鳴りつける」ためだけに存在し、部下からの意見具申や相談など求めていませんでした。
何か言おうものなら



「余計なことを考えるな」
「指示通りに動け」
と一蹴されるだけ。
こちらが情報や意見を提供する余地は最初から無いのです。
これでは、もはやコミュニケーションとは呼べないただのトップダウンの命令伝達ですよね。



こうした極端な例でなくても、NPDの人との会話には少なからず同様の一方通行性が潜んでいます。
まとめると、NPDの人は相手を思いやって双方向の関係を築くことが極端に苦手であり、常に自分本位な目的(賞賛を得る、支配する、利用する)のために他者と関わろうとします。
そのため、あなたが伝えたい本当の気持ちや意見は、彼らにとっては取るに足らないものとしてスルーされてしまうのです。



これが最後の「話が通じない理由」です。
ポイントまとめ: 自己愛性パーソナリティ障害の人は他者を対等な存在としてではなく、自分の欲求を満たす手段として扱いがちですashitano.clinic。そのため、コミュニケーションも相手の話を理解することより自分の目的達成を優先したものになりがちですlink.springer.com。相手に共感せず一方的に利用しようとするため、会話は噛み合わず、あなたの言葉は真剣に受け止められません。診断基準にも「他人を利用する」という項目があるほどでashitano.clinic、この搾取的態度が「話が通じない」根本にあります。要するに、彼らにとって他人の言葉は自分の利益につながる範囲でしか意味を持たないのです。
おわりに:伝わらないのは「あなたのせいじゃない」
以上、自己愛性パーソナリティ障害(NPD)の人に話が通じない5つの科学的理由を見てきました。
これらは全て科学的な研究や文献によって裏付けられた特徴です。



身近にNPDの人がいる方は、「まさにあるある!」と感じる部分も多かったのではないでしょうか。
大切なのは、これらの理由は決してあなた(話し手)のせいではないということです。
NPDの人が相手だと、どんなにこちらが工夫して伝えようとしても通じにくいのは、相手側に上述のような特徴があるからです。
「自分の努力や説明が足りないせいだ」などと自分を責める必要はありません。



実際、NPDの人と対峙している多くの人が同じ壁にぶつかっておりashitano.clinic、それには明確な心理学的メカニズムがあるのです。
もし職場や家庭でこのような状況に苦しんでいるなら、まずは「自分だけがおかしいわけじゃない」と知ることが一歩ですashitano.clinic。
そして可能であれば、信頼できる第三者に相談したり、必要に応じて専門家の助けを借りることも検討してください。



相手を変えることは難しくても、あなた自身が消耗しない対処法を学ぶことはできます。
最後に、私の実体験から言えば、自己愛的な上司や同僚とはある程度距離を置きつつ、自分の心の健康を守るのが何より大事です。
コミュニケーションがどうしても通じない相手に無理に合わせようとすると、こちらが疲弊するばかりか自己肯定感まで失いかねません。
本記事の内容が、同じように悩んでいる方にとって少しでも



「自分がおかしいわけじゃない」
「ちゃんと理由があるんだ」
という安心材料になれば幸いです。



そして、あなた自身を責めずに済む助けになればと願っています。
よくある質問
- 自己愛性パーソナリティ障害(NPD)の人は、なぜこちらの話を理解しようとしないのでしょうか?
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NPDの人は、他者の感情や視点を理解する「共感力」が著しく欠如しています。 そのため、相手の立場や気持ちを考慮せず、自分の意見や欲求を優先します。結果として、こちらの話が通じない、または意図的に無視されることが多くなります。
- NPDの人との会話で、いつも話がすり替えられるのはなぜですか?
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NPDの人は、自分に不都合な話題や批判を避けるために、話題をすり替える傾向があります。 これは、自尊心を守るための防衛機制であり、責任転嫁や論点のすり替えが頻繁に見られます。
- NPDの上司や同僚と接する際、どのように対応すれば良いですか?
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NPDの人との接触では、感情的にならず、冷静かつ事実ベースで対応することが重要です。 また、必要に応じて第三者を交えたコミュニケーションや、記録を残すことも有効です。
- NPDの人に対して、共感や理解を求めるのは無意味でしょうか?
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NPDの人は、他者の感情に対する共感が乏しいため、期待通りの反応を得るのは難しいです。 そのため、過度な期待は避け、自分の感情を守ることに注力することが推奨されます。
- NPDの人との関係で、自分の自己評価が下がってしまいました。どうすれば回復できますか?
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NPDの人との関係は、自己評価を低下させる要因となり得ます。 自己肯定感を取り戻すためには、自分の価値を再確認し、信頼できる人々との関係を築くことが重要です。
- NPDの人との関係を続けるべきか、距離を置くべきか迷っています。
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NPDの人との関係が精神的負担となっている場合、距離を置くことを検討するのが賢明です。 自分の心身の健康を最優先に考え、必要であれば専門家の助言を求めることも一つの方法です。
- NPDの人は、自分の問題点に気づいて変わることはありますか?
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NPDの人が自らの問題点に気づき、変わることは非常に稀です。 多くの場合、自分に問題があるとは認識せず、他者に責任を転嫁する傾向があります。
- NPDの人との関係で、自分が悪いと感じてしまうのはなぜですか?
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NPDの人は、他者に罪悪感を抱かせることで、自分の立場を正当化しようとすることがあります。 そのため、相手の言動に惑わされず、自分の感情や考えを大切にすることが必要です。
- NPDの人との関係を終わらせた後も、影響が残っていると感じます。どうすれば良いですか?
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NPDの人との関係は、終わった後も心理的な影響を及ぼすことがあります。 自己肯定感を取り戻すためには、カウンセリングや信頼できる人々との対話を通じて、自分の感情を整理することが有効です。
- NPDの人との関係で学んだことを、今後の人間関係に活かすにはどうすれば良いですか?
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NPDの人との経験から、自分の限界や価値観を再認識することができます。 今後の人間関係では、自分の感情やニーズを大切にし、健全な境界線を築くことが重要です。
- 自己愛性パーソナリティ障害(NPD)の人は、なぜ他人の成功を素直に喜べないのでしょうか?
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NPDの人は、他人の成功を自分への脅威と感じることが多く、素直に喜ぶことが難しいです。 これは、自己評価の不安定さや過剰な競争心から来ており、他人の成果を自分の価値を下げる要因と捉えてしまうためです。
- NPDの人は、なぜ自分の過ちを認めることができないのですか?
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NPDの人は、自分の過ちを認めることが自己価値の低下と直結すると感じ、強い抵抗を示します。 そのため、責任転嫁や否認といった防衛機制を用いて、自分を守ろうとする傾向があります。
- NPDの人との関係で、なぜ自分が常に悪者にされるのでしょうか?
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NPDの人は、自分の非を認めることが難しいため、他人を悪者にして自己正当化を図ることがあります。 これは、自己評価を保つための防衛的な行動であり、相手に罪悪感を抱かせることで自分の立場を守ろうとします。
- NPDの人は、なぜ他人の感情に無関心なのでしょうか?
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NPDの人は、共感能力が低いため、他人の感情に対する関心や理解が乏しいです。 その結果、相手の気持ちを無視した言動や行動をとることが多く、関係性において摩擦が生じやすくなります。
- NPDの人は、なぜ自分の話ばかりをするのでしょうか?
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NPDの人は、自分の重要性を強調することで自己価値を確認しようとするため、会話が一方的になりがちです。 他人の話に興味を示さず、自分の話題に集中することで、自己中心的な印象を与えることがあります。
- NPDの人は、なぜ他人の意見を受け入れないのですか?
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NPDの人は、自分の意見が常に正しいと信じており、他人の意見を受け入れることが自己否定と感じるため、拒否的な態度をとります。 これにより、建設的な議論や協力が難しくなることがあります。
- NPDの人は、なぜ他人を操作しようとするのですか?
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NPDの人は、自分の目的を達成するために他人を操作することがあります。 これは、他人を自分の延長と見なす傾向があり、相手の意思や感情を無視して自分の利益を優先する行動につながります。
- NPDの人は、なぜ他人の境界を尊重しないのでしょうか?
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NPDの人は、他人の境界を認識することが難しく、自分の欲求を優先するため、相手のプライバシーや意志を侵害することがあります。 これにより、相手に不快感やストレスを与えることが多くなります。
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