この記事は、以下のような人に向けた記事となっています。

その構造上、「腰の負担が少ないデッドリフト」が可能な神器。
難点は場所を取ることと、おいているジムが少ないこと。
短時間で全身を効率的に鍛えられ、筋肥大やパワーの向上に高い効果を発揮する
トラップバーデッドリフトを中心に、ジャンプ種目やシュラッグなど全身強化に最適な種目を厳選して紹介
サイズが大きく場所を取ることが課題だが、折りたたみ式トラップバーを選ぶことで自宅でも収納可能になる
「筋トレしたいけど時間がない……」と悩んだことはありませんか?
そんな方に最適なのがトラップバー(ヘックスバー)を使った筋トレです。



特にデッドリフト。
トラップバーは短時間でも全身を効率的に鍛えることができ、科学的にも筋肥大やパワー向上に効果的だと実証されています。
この記事ではトラップバーのメリット・デメリット・おすすめ種目を科学的根拠とともに徹底解説します。



忙しい日々の中で効率的に筋力や筋肉量を増やしたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
こちらもおすすめ:
はじめに
トラップバー(ヘックスバー)は、筋トレ初心者からアスリートまで幅広く使われる万能器具です。
特にトラップバーデッドリフトは、従来のバーベルデッドリフトよりもフォームが簡単で腰への負担が少なく、より安全に高重量を扱えることから注目されています。



実際、世界的なトップアスリートである大谷翔平選手もトラップバーをトレーニングに取り入れていることで有名です。
科学的研究でも、トラップバーを使ったトレーニングが筋肥大や筋力向上、爆発的パワーの強化に有効であると確認されています。
この記事では、トラップバーのメリット・デメリットを含め、科学的根拠に基づいた究極の活用方法を紹介します。



とにかく短時間×高負荷で鍛えたい、心身ともに強くなりたいという方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
研究に基づく科学的根拠
ここではトラップバーに関する研究に基づく科学的根拠について、下記の内容で触れます。
トラップバーデッドリフト (TBDL) の効果
近年の研究では、TBDLは従来のバーベルデッドリフトと比較して様々な運動学的・運動力学的な違いが確認されています。
代表的な研究であるSwintonら(2011)のバイオメカニクス分析では、被験者(パワーリフター)はトラップバー使用時の方が1RM(1回の最大挙上重量)が約8%高く(平均265kg vs 245kg)、サブ最大重量においてもTBDLの方がピーク力・挙上速度・パワー発揮が有意に高かったことが報告されていますpubmed.ncbi.nlm.nih.govpubmed.ncbi.nlm.nih.gov。



つまり、TBDLはより大きな力とパワーを発揮できるエクササイズだと示唆されています。
バーベルデッドリフトとの比較
同じ研究では、トラップバーの構造により重心位置が身体の中央に近くなるため、動作中の関節モーメント(負荷のかかり方)が変化することも明らかになりました。
TBDLでは腰椎(下背部)や股関節、足首へのピークモーメントが有意に低く、一方で膝関節へのモーメントは増大しましたpubmed.ncbi.nlm.nih.gov。



要するに、TBDLは従来型より腰や背中への負担が小さく、膝・大腿への関与が増えるということです。
この腰部負担の軽減は脊柱への剪断力(ずれ応力)の低減につながり、腰痛持ちの人にも有効なオプションになり得ますforeverfitscience.com。



実際、重量が体の前方にあるバーベルに比べて、体の中に重量が分散するトラップバーでは腰へのストレスが抑えられるため、フォーム崩れによる怪我リスクも低減すると考えられていますforeverfitscience.com。
筋肉の活動パターン(筋電図による分析)
トラップバーを用いることでどの筋肉に効きやすいかも若干変わります。
筋電図(EMG)研究では、TBDLは大腿四頭筋(前腿)の筋活動が高く、反対にハムストリングス(太腿裏)の関与がやや低下する傾向が報告されていますforeverfitscience.com。



一方、殿筋(臀部)や脊柱起立筋(背筋)の活動はバーベルデッドリフトとほぼ同等とされていますforeverfitscience.com。
実際、Camaraら(2016)の研究ではトラップバーの方が大腿四頭筋の筋活動が約20%高かったとの報告もあり(対してバーベルではハムストリングスと脊柱起立筋が高め)coreomaha.com。
つまり、TBDLはスクワットに近い脚の使い方になり、従来のデッドリフトよりも前腿への刺激が強く、後腿への刺激はやや小さいと言えます。



このため「ハムストリングスを最大限鍛えたい場合はバーベルデッドリフトの方が適しているが、全身的な筋力・パワー向上を狙うならTBDLは有効」と指摘する専門家もいますforeverfitscience.comforeverfitscience.com。
全身の筋肥大・筋力向上に関するデータ
トラップバーが筋肥大や筋力向上に及ぼす効果についても研究がなされています。
最新のランダム化研究(2024年、対象:レクリエーション女性)では、8週間にわたり週2回の高負荷トレーニングをバーベルのハーフスクワット群とトラップバーデッドリフト群で比較しましたpmc.ncbi.nlm.nih.govpmc.ncbi.nlm.nih.gov。
その結果、両群ともに脚の筋力(1RM)、パワー、および除脂肪体重が有意に増加し、スプリントや垂直跳び能力もわずかながら向上しましたが、種目間の有意差は認められませんでしたpmc.ncbi.nlm.nih.govpmc.ncbi.nlm.nih.gov。
著者らは「高負荷で主要筋群を刺激できていれば、スクワットでもTBDLでも筋力・パワー向上効果に大差はない」と結論づけていますpmc.ncbi.nlm.nih.gov。



つまり、TBDLもスクワットや他の主要種目と同様に筋肥大・筋力向上に十分効果的であり、少なくとも短期的な適応において遜色ない成果を得られるという科学的根拠があります。
スポーツパフォーマンス向上への効果
デッドリフト系種目で鍛えた筋力は、ジャンプやスプリントなどの運動能力向上にも寄与しますpmc.ncbi.nlm.nih.gov
。



特にTBDLは高い力発揮・パワー発揮が可能なため、アスリートの爆発的パフォーマンス向上に役立つと期待されていますpmc.ncbi.nlm.nih.gov。
実際、男性被験者を対象とした研究では、TBDLの方がバーベルデッドリフトよりもピークフォース(最大力)、ピークパワー、力の立ち上がり速度が高いことが示されていますpmc.ncbi.nlm.nih.gov。
さらに、ジャンプトレーニングに関する興味深い研究として、ラグビー選手を対象にトラップバージャンプ(トラップバーを使ったジャンプスクワット)とバーベルジャンプスクワットの効果を比較した実験があります。
4週間のトレーニング後、トラップバーを使ったグループの方が垂直跳びの向上幅が大きく、パワー・速度の指標が有意に勝ったと報告されましたstack.com。
著者らは「トラップバーでのジャンプトレーニングはバーベルよりも無負荷の垂直跳び能力の適応を引き出す」つまりジャンプ力向上に優れていると結論づけていますstack.com。



このように、TBDLおよび関連種目はスポーツ場面で求められる爆発的パワーやジャンプ力の向上に有効であるというエビデンスが蓄積されています。
初心者と上級者への適用可能性
科学的根拠は、TBDLが初心者から上級者まで幅広く有用であることを示唆しています。
フォーム習得という観点では、コーチらの経験的報告やBiomechanicsの知見からTBDLはバーベルデッドリフトより直感的かつ安全に習得しやすいとされていますforeverfitscience.com。
ニュートラルグリップ(手のひらが向かい合う握り)でバーを握り、体の真下に重量が来るためバランスが取りやすく、背中を丸めにくいフォームだからですforeverfitscience.com。



一方で上級者にとっても、前述のようにより高重量を扱える点で有効ですpubmed.ncbi.nlm.nih.gov。
実際、パワーリフターでさえトラップバーの方が従来のデッドリフトより高重量を挙上できたデータがあることからpubmed.ncbi.nlm.nih.gov、筋力が高い上級者でもTBDLを採用することで新たな刺激を得られるでしょう。
また、パワー発揮の高さから上級アスリートのピークパワー養成トレーニングにも役立ちますpubmed.ncbi.nlm.nih.gov。



さらに、高ハンドルを使えば可動域を制限できるため、身長が高かったり可動域に制限のある人でも安全に実施できるなど、様々なレベル・体格の人に適合しやすい利点がありますforeverfitscience.com。
怪我のリスク軽減に関する知見
TBDLは構造上の特徴から怪我のリスク低減にもつながると考えられています。
前述のとおり、トラップバーは腰椎への剪断力が小さいforeverfitscience.comため、腰痛のある人でも比較的安全に高負荷トレーニングを行いやすくなります。



バーが身体を囲む位置にあることで重心が安定し、挙上中にバランスを崩して背中を丸めてしまうリスクも低いとされていますforeverfitscience.com。
さらに、握り方が左右対称のため、バーベルデッドリフトで用いられるオルタネイトグリップ(片手を逆手にする握り)による筋力の偏りや上腕二頭筋への過負荷(逆手側の腱断裂リスク)も避けられます。



こうした特徴から、適切な重量設定とフォームのもとで実施すれば、TBDLは全身の大筋群を安全に鍛えられる効率的な種目と言えるでしょうpubmed.ncbi.nlm.nih.gov。
トラップバーのメリット
ここでは、トラップバーを使用することによって得られる主なメリットを、バーベルとの違いを中心に整理します。
脊椎への負担軽減
トラップバーでは重量が身体の中心にくるため腰への負担が減り、脊椎にかかる剪断力が小さくなりますforeverfitscience.com。
結果としてデッドリフト動作に伴う腰痛リスクを下げられるため、腰に不安のある人にも採用しやすい種目です。



重量が前にあるバーベルとは異なり、体を起こした姿勢を保ちやすいため背中の丸まりを防ぎやすく、フォームが安定します。
フォーム習得の容易さ
トラップバーデッドリフトは動作の習得が比較的簡単だと多くの指導者が指摘していますforeverfitscience.com。



ニュートラルグリップで握れるため肩や腕の負担が少なく、左右のバランスを取りやすいことが理由の一つです。
また、高ハンドル付きのバーであればスタート位置が高くなる分、可動域が狭くなり深い屈み込みが不要になります。
柔軟性や股関節の可動域に自信がない初心者でも、安全な姿勢でデッドリフト動作を開始できるのは大きな利点ですforeverfitscience.com。



このようにバーベルよりも習得が容易でミスが少ないため、初心者に適した全身運動として推奨できます。
高い爆発的パワー発揮が可能
トラップバーは前述の通りより高速で爆発的な挙上が可能ですpubmed.ncbi.nlm.nih.gov。
同じ重量であってもバーを加速させやすく、全力で挙上した際のパワー(力×速度)が高くなりますpubmed.ncbi.nlm.nih.gov。



この特徴はジャンプやスプリントなどの爆発的動作へのトレーニング効果が高いことを意味します。
実際、Camara(2016)やSwinton(2011)の研究でも、TBDLは従来のスクワットやデッドリフトよりパワー発揮が大きいと報告されていますforeverfitscience.com。
そのため、アスリートにとってはジャンプ力・瞬発力の向上に直結しやすい種目として有用ですforeverfitscience.com。



重い重量だけでなく比較的軽めの重量を高速で扱うことで、筋出力のレート向上(RFDの改善)にも役立ちます。
全身の筋発達に寄与
トラップバーでのデッドリフト動作はスクワットとデッドリフトの中間的な動作パターンになりますforeverfitscience.com。
バーベルデッドリフトより膝が深く曲がり、体幹が直立に近いフォームになるため、大腿四頭筋を含む脚全体と臀部・背部の両方に効かせることができます。
実質的に1種目で下半身と背筋群をまとめて鍛えられるため、トレーニング時間の限られた人にも効率的です。



重い重量での刺激は筋肥大にも効果的であり、前項の研究が示すようにスクワットに劣らぬ筋力・筋量の向上が期待できますpmc.ncbi.nlm.nih.gov。
実際の使用感と習得のしやすさ
トラップバーは握りが自然で身体を囲む形状のため、初めて持ち上げた時にも安定感が感じられるとの声が多いです。



バーベルではシャフトが脛の前を擦るような挙上軌道になりますが、トラップバーなら脛に当たる心配もなく真っ直ぐ立ち上がる動作に集中できるはず。
結果として心理的な安心感も得られ、トレーニングへの取り組みやすさが向上します。



重心が安定することで高重量への移行もスムーズで、扱える重量が伸びやすい点もメリットです(実際に多くの人がトラップバーの方が重く持てると報告しています)。
自宅トレーニングでの実用性
トラップバーはホームジム派にも嬉しい特徴があります。



スクワットラック無しで下半身の高負荷トレーニングが可能。
バーベルで脚を鍛えるにはバックスクワット用のラックが必要ですが、トラップバーがあれば床からデッドリフト動作で脚・臀部を鍛えられるため、ラックを置くスペースや費用を節約できます。
さらに1本でデッドリフトだけでなくシュラッグ(肩をすくめる動作)やファーマーズウォーク(持ち歩き)など多彩な種目に使い回せる汎用性の高さも、自宅用器具として魅力的です。



バー自体は大型ですが、立てかけたり壁に吊るしたりすれば収納も可能で、投資する価値のあるアイテムと言えるでしょう。
以上のように、トラップバーは従来のバーベルにはない利点を数多く備えています。
脊椎への優しさ、フォーム習得の簡単さ、爆発的パワーへの適性、そして汎用性の高さから、「一台で何役もこなす」頼もしいトレーニングツールです。



その分初期投資(器具購入)や設置スペースは必要ですが、得られるメリットを考慮すれば十分検討に値するでしょう。
トラップバーを使ったおすすめ種目
トラップバーの代表的な活用法と、そのバリエーションについて紹介します。



デッドリフト以外にもジャンプやシュラッグなど、多彩な種目で効果を発揮します。
トラップバーデッドリフト
概要
トラップバーの最も基本的な種目が、トラップバーデッドリフトです。
バーの中に立ち、両手でニュートラルグリップのハンドルを握り、地面から持ち上げます。
動作自体は通常のデッドリフト(ヒップヒンジ動作)ですが、バーが身体を囲む構造のため腰を落としたスクワットに近いフォームになりますforeverfitscience.com。



膝と股関節を同時に伸展させて挙上し、背中を真っ直ぐ保ったまま立ち上がることを意識します。
フォームとポイント
足幅は肩幅程度が標準ですが、人によってやや狭め(股関節主導)や広め(膝主導)に調節しても構いません。



一般的には股関節と膝のバランスよく使えるスタンスをとると良いでしょう。
開始姿勢では、つま先は正面かやや外向き、膝はつま先と同じ方向に曲げ、胸を張って目線を前方にしますforeverfitscience.com。
お尻を後方に引きながら膝を曲げ、両手でバーを握ったら背中を固め、かかとで床を強く押すように一気に立ち上がりますforeverfitscience.com。



トップポジションで臀部をしっかり収縮(ロックアウト)したら、ゆっくりと元の姿勢へ降ろします。
バリエーション
トラップバーには通常2種類のハンドル高さがあります。
ローハンドルはバーと同じ高さで、床からの引き上げ距離が長くなり、より深い屈伸が必要です。
ハイハンドルは床から数インチ高い位置にグリップがあり、可動域が短縮されるため比較的容易に重い重量を扱える設定ですforeverfitscience.com。



柔軟性に自信のない人や背が高い人はハイハンドルで開始し、慣れてきたらローハンドルに移行すると良いでしょう。
足幅については、トラップバーの内径によりますが可能な範囲で調整できます。
狭いスタンスにすれば膝の曲げが少なくなり腰への負担が増え気味、広いスタンスにすればスクワット寄りになります。



ただし極端に広げるとバーに足が当たるので注意が必要です。
グリップの違い
トラップバーでは両手ともニュートラルグリップになります。



これはバーベルデッドリフトのようにオルタネイトグリップ(片手逆手)を使わなくて済むため、左右差や握力の問題を軽減できます。
高重量を扱う際にはストラップ(パワーグリップなど)を使って握力を補助しても構いません。



握力が十分であれば、このニュートラルグリップのおかげで前腕への負担も分散し、腕の力に邪魔されず下半身・背中の力を最大限発揮しやすくなります。
期待できる効果
前述のとおり、トラップバーデッドリフトは脚(大腿四頭筋・ハムストリングス)から背中(脊柱起立筋)・臀筋・僧帽筋に至るまで多くの筋群を動員しますforeverfitscience.com。
高重量・低回数で行えば全身の筋力強化に、やや軽めの重量を高速で行えばパワー向上に効果がありますforeverfitscience.com。



また、バーベルよりフォーム習得が易しいため初心者の筋力トレーニング入門種目としても適しています。
一方で上級者にとっても、通常のデッドリフトと刺激のかかり方が微妙に異なるため補助種目や周期的なメイン種目の入替えとして有効活用できます。



例えば、デッドリフトのプラトー打破や、腰への負担を減らしたオフシーズンのメニューとしてTBDLを採用するケースが見られます。
トラップバージャンプ
概要
トラップバーを使ったジャンプトレーニングは、バーベルを担いで行うジャンプスクワットの代替として注目されています。
やり方はシンプルで、軽めの重量をセットしたトラップバーを両手で握り、デッドリフトの要領で勢いよく立ち上がってそのまま床から跳び上がります。
空中でバーを保持し、着地と同時に衝撃を吸収するよう膝と股関節を曲げて着地します。



ポイントは爆発的に伸び上がることと、着地の衝撃を安全に処理するため深くしゃがみ込まないことです。
負荷設定
重量は自体重やスクワット1RMの15~30%程度と比較的ライトな負荷で行いますstack.com
(参考までに先述の研究ではバックスクワット1RMの20%を使用し、平均約33kg程度で実施しています
高すぎる重量ではジャンプの高さやスピードが出ず、トレーニング効果が落ちるので注意が必要です。



少ない回数でも最大出力を発揮するため、1セットあたり3~5回のジャンプを全力で行い、セット間は2~3分と長めに休む方法が推奨されますstack.com。
効果とエビデンス
トラップバージャンプの利点は、オリンピックリフトに近いパワートレーニング効果を簡易的に得られる点です。



クリーンやスナッチのような高度な技術を要する種目と違い、ジャンプ動作自体は比較的単純なので初心者でも取り組みやすく、短期間で垂直跳び力の向上が期待できます。
実際、ラグビー選手を対象にした比較研究では、4週間のジャンプトレーニングでトラップバーを使った群はバーベルを使った群に比べて垂直跳びの記録が有意に向上し、平均パワーやピークパワーの増加幅も大きかったことが報告されていますstack.com。



著者らは「トラップバージャンプはバーベルジャンプよりも無負荷ジャンプ(純粋なジャンプ力)への適応が優れている」と結論付けておりstack.com、ジャンプ力強化を目指すアスリートに有効なメニューと言えます。
また、背中にバーベルを担ぐ場合と比べて、手でバーを保持するトラップバージャンプでは着地時の脊椎圧迫が軽減されるという利点もありますstack.com。



このため、安全面でもバーベルジャンプより優れていると考えられます。
実践上の注意
トラップバージャンプでは常に全力の動作を心がけ、だらだらと回数を重ねないことが重要です。



疲労してくるとジャンプの高さが落ち、トレーニング効果も下がるため、質の高いジャンプを少ない回数で積み重ねます。
また着地の衝撃は膝・腰に負担となるため、十分に足腰を鍛えてから導入しましょう。
最初は重量を載せず空のトラップバー(約20kg程度)から始めると安全です。



フォームに慣れたら徐々に重量を足し、常に膝と股関節を使ってソフトに着地することを意識してください。
トラップバーシュラッグ
概要
シュラッグ(肩をすくめる動作)は僧帽筋(首から肩にかけての筋肉)を鍛える代表種目ですが、トラップバーはこれにも活用できます。



私もよくやります。
トラップバーシュラッグは、バーをデッドリフトで持ち上げたトップポジション(直立状態)で肩甲骨を真上に引き上げ下ろす動作を繰り返します。



ダンベルシュラッグやバーベルシュラッグと比べてもニュートラルグリップで自然な腕の位置になるため、高重量で安定して扱えるのが特徴です。
フォームとコツ
足は腰幅程度でバーの中央に立ち、通常のデッドリフトで持ち上げます。
膝と腰を伸ばし切って直立した姿勢から、両肩を耳に近づけるようにゆっくりとすくめ上げます。



このとき腕は真っ直ぐ伸ばしたまま、肘を曲げないように意識します。
トップで一瞬静止し僧帽筋を収縮させたら、肩を降ろして元の位置に戻します。
動作中は首をすくめすぎて顎を引かないようにし、目線は前方を保ちます。



背中が丸まったり前傾しないよう、体幹に力を入れて真っ直ぐ立った姿勢を維持しましょう。
負荷と回数
僧帽筋は強力な筋肉で高重量に耐えられるため、シュラッグではかなり重い重量を扱うことが可能です。
トラップバーなら握力が許す限りプレートを載せられるので、ダンベルでは難しい高重量での刺激による筋肥大が狙えます。
一般的には8~15回程度持ち上げられる重量で3~5セット行うと効果的です。
高重量ではどうしても反動を使いやすくなるので、コントロールできる範囲の重量で丁寧なフォームを心がけてください。



トップでのアイソメトリック収縮(一時停止)を取り入れるとさらに強い刺激を与えられます。
効果
トラップバーシュラッグは僧帽筋上部を中心に肩周りの筋肥大に有効です。
特にデッドリフト動作では間接的にしか鍛えられない僧帽筋を、シュラッグで直接的に追い込むことで首回りの筋量アップに繋がります。



僧帽筋は姿勢維持や肩の安定にも関与するため、シュラッグによってこれを強化することで他のリフティング動作の安定性向上も期待できますisellfitness.com。
例えばデッドリフトやファーマーズウォークで重い重量を保持する際、僧帽筋が強ければ肩がすくまず良い姿勢を保てるようになります。
また、トラップバーで行うことで手首や肩関節への余計なストレスが少ないため、高重量でも安全に僧帽筋を追い込める点はメリットです。



なお、シュラッグは動作が単調になりやすいので、反復中は常に僧帽筋の収縮を意識しながらゆっくり行うと効果が高まります。
その他の種目・バリエーション
トラップバーは上記以外にも応用範囲が広く、工夫次第で様々な種目に利用できます。



以下はTBDLと組み合わせたり、トラップバー特有の利点を活かした補助種目の例です。
トラップバーファーマーズウォーク
動画では4:45〜あたりから。
トラップバーを両手で持ち上げた状態(デッドリフトのトップポジション)で、そのまま所定の距離を歩く種目です。



強力な握力と僧帽筋・体幹の持久力が養われ、全身の筋持久力や握力強化、体幹安定性の向上に効果的です。
通常、専用のファーマーズウォークハンドルがない場合にトラップバーで代用することが多く、左右の重量バランスが崩れないため安定して高重量を運搬できます。
肩や背中にかかる負荷も大きく、僧帽筋の筋肥大や前腕筋の強化にもつながります。



狭いスペースでもその場でデッドリフト保持(スタティックホールド)を行うだけで握力と肩周りの強化になります。
トラップバールーマニアンデッドリフト
バーベルで行うルーマニアンデッドリフト(膝を軽く曲げ、股関節の屈伸のみで行うデッドリフト)をトラップバーで行うことも可能です。



床から引き上げるのではなく、トップポジションから臀部を後方へ引いて上体を前傾させ、ハムストリングスにテンションがかかった所まで下ろして再び起き上がる動作を繰り返します。
こうすることでTBDLでは関与が少なめだったハムストリングスや臀筋を集中的に鍛えることができます。



バーが身体の横にあるためバーベルRDLよりバランスが取りやすく、背中を丸めずにヒンジ動作を練習するのにも適しています。
トラップバー高速デッドリフト
ジャンプほど足は離さないまでも、軽重量で高速のデッドリフト(ハイプル気味に引き上げる)を行う方法です。
膝と股関節の伸展を爆発的に行い、つま先立ちになるくらいの勢いでバーを引き上げます。



床から足が離れない範囲でほぼジャンプに近い動きになるため、下半身とふくらはぎのパワー強化に役立ちます。
ウェイトリフティングのクリーン動作の引きに近いトレーニング効果があり、ジャンプやスプリントのための筋出力向上を狙えます。



バーベルでのクリーンより技術習得が容易なので、パワートレーニングの一環として採用するコーチもいます。
その他の補助種目
トラップバーを使ってプッシュアップ(腕立て伏せ)の手台にしたり、バーを立ててプライオメトリクスのハードル代わりにしたりと、創意工夫でトレーニングの幅を広げることも可能です。
直接的な筋力トレーニングから離れますが、自宅にトラップバーが一つあると懸垂バーやディップスタンドの代わりにできる場面もあります(例: 椅子と組み合わせてディップスを行う等)。
このようにトラップバーは一種の多目的トレーニング器具としても活躍します。



ただし不安定な使い方をすると事故の元ですので、安全には十分配慮してください。
トラップバーのデメリットと対策
多くのメリットがあるトラップバーですが、導入や使用にあたってはいくつか注意すべき点やデメリットも存在します。



クセが強い器具なので、あまり好まない方もいます。



ここでは考えられる欠点と、その対策・解決策を解説します。
器具の入手性・設備の有無
トラップバーはジムによっては置いていないことがあります。
特に一般的なフィットネスクラブや小規模ジムではバーベルやダンベルはあってもトラップバーが無いケースも少なくありません。



こればかりは利用施設に依存するため、対策としては 「トラップバーのあるジム」を探す か、あるいは自宅に購入してしまう方法があります。
最近ではパワーリフティング系や機能的トレーニングを謳うジムで導入が進んでいるので、事前に問い合わせてみると良いでしょう。
どうしても環境が無い場合、代替種目としてダンベルを両手に持って行うダンベルデッドリフトや、ケトルベルデッドリフトなどで近い動作パターンを鍛えることも可能です。
完全に同じ効果とはいきませんが、ニュートラルグリップで体側に重量を提げるという意味では類似しています。
また、ジムに交渉して導入を検討してもらうのも一つの手です。



他の利用者にも利点を説明できれば、設備投資してくれる可能性もあるでしょう。
重量制限・器具の仕様
一般的なトラップバーは両端にプレートを装着するスペース(スリーブ)がやや短めで、極端な高重量には不向きな場合があります。



例えばプレート装着部が短いと、大きなプレートを何枚も重ねられず、バーベルほどの重量は載せられません。
また製品自体の強度にも限界があります(安価なものだと耐荷重が低いことも)。



このため、既にデッドリフトで相当な重量(200kg超など)を扱える上級者にとっては物足りなく感じる可能性があります。
対策としては、高耐荷重モデルのトラップバーを選ぶことです。
市場には競技向けに作られた頑丈なトラップバーや、スリーブが長くとられプレートを多く装着できる製品もあります。
自宅用に購入を検討する際は、将来的に扱いたい重量も見越してスペックを確認しましょう。



どうしても上限を超えてしまう場合は、代替としてバーベルデッドリフトを併用する、あるいは可動域を短縮したラックプル(パーシャルデッドリフト)で重量を補うなどの工夫でカバーできます。
コストと収納スペース
自宅トレーニング派にとって、トラップバーの購入費用と保管場所は大きな検討事項です。



一般的なトラップバーの価格は品質にもよりますが数万円程度(1~3万円が中心)で、バーベルと比べるとやや高価です。
また、大きさも全長約140〜150cm程度・幅60〜70cmほどある六角形状のため、場所を取るのは否めません。
部屋の片隅に常に置いておくには嵩張りますし、賃貸住宅などでは床の耐久性も考慮してマットを敷く必要があります。
対策として、購入前に収納方法を計画しておくことが重要です。
例えば使わない時は壁に立てかけておく、フックを取り付けて吊るす、あるいは最近登場した折りたたみ式のトラップバーを検討するといった手があります。



個人的には折りたたみがおすすめ。
費用面では、中古市場で探すと思わぬ掘り出し物が見つかることもあります。
ジムが閉鎖する際の中古器具セールなどでは安く手に入る可能性があります。
また、トラップバー1本でスクワットラックの代替になると考えれば、ラック+バーベルを揃えるより安上がりとも言えます。



費用対効果を踏まえて導入を判断すると良いでしょう。
トレーニング目的との合致
全ての人にとってトラップバーが「絶対に必要」なわけではありません。



例えばパワーリフティング競技を目指す人にとっては、最終的に試合で用いるのはバーベルです。
そのため競技志向の場合、補助種目としてTBDLを取り入れるのは有益でも、メインで据え続けるとバーベルデッドリフトの技術練習量が不足する恐れがあります。



逆に言えば、競技でのデッドリフト記録向上が最大目標でなければ、トラップバー主体でも問題ないでしょう。
また「ハムストリングスを集中的に鍛えたい」など特定の部位狙いであれば、RDLやグルートハムレイズ等の補助種目を組み合わせる必要がありますforeverfitscience.com。
自分の目的に照らして、トラップバーがそれを助けてくれるかを考えることが大切です。



多くの場合、筋力・筋肥大・パワー向上といった汎用的な目的には非常にマッチするツールですが、競技的なニーズや部位特化の目的次第では優先度が下がるかもしれません。
導入の判断基準
以上を踏まえ、トラップバーを自分のトレーニングに導入すべきか迷ったら、以下の基準を参考に判断してみましょう。
目的適合性
筋力向上、筋肥大、全身の機能的なパワーアップが主目的であればトラップバーは極めて有効です。



一方、競技パワーリフティングのデッドリフト記録更新が目的なら、補助としては◎ですがメインとしては△かもしれません。
身体的ニーズ
過去に腰を痛めた経験がある、背中を丸めずにデッドリフトができない、といった人はTBDLを導入する意義が大いにあります。



逆に柔軟性もありバーベルデッドリフトで問題がない人にとっては、必須ではないものの新たな刺激としてメリットがあります。
現在の設備
通っているジムにトラップバーがあるならぜひ活用を検討しましょう。
予算と空間
自宅に置く場合、予算に見合うか、置き場所が確保できるかを考えます。
スペースと資金に余裕があるなら購入して損はない器具ですが、無理して買って使わなくなるのは避けたいところです。



もし購入したら定期的に使うという意思があるか、自問してみましょう。
私は自宅のトレーニングルームでヘビーユースしてます。
トレーニングのマンネリ打破
既存のルーティンに飽きが来ていたり伸び悩んでいるなら、トラップバーという新しい刺激は有効な打開策になり得ます。



身体は新しい負荷に適応しようとするので、メニューに変化をつけたいときも導入の好機です。
これらの観点から判断し、トラップバーが自分のトレーニングライフを豊かにしてくれそうであれば、ぜひチャレンジしてみる価値があります。
逆にまだ必要性を感じない場合は、無理に導入せずとも他の器具で十分成果を出すことも可能です。



大事なのは、自分の目標達成に適した手段かどうかを見極めることです。
まとめ
トラップバー(ヘックスバー)は、その独特な形状と機能性によって従来のバーベルでは得られない利点をトレーニングにもたらすことが明らかになっています。
科学的データを総合すれば、TBDLは全身の筋力・パワーを向上させる効果的なエクササイズであり、加えて腰への負担軽減や初心者への適合性といった安全面の利点も持ち合わせています。pubmed.ncbi.nlm.nih.gov
研究から得られた結論
バイオメカニクス解析や筋電図研究により、TBDLは従来のデッドリフトより高いピークパワーと力発揮が可能で、膝主導の動作により脚筋・臀筋を効果的に刺激する一方、腰部へのストレスは低減されることが示されていますpubmed.ncbi.nlm.nih.govforeverfitscience.com。
8週間の介入研究でもスクワットに匹敵する筋力・筋量向上効果が認められpmc.ncbi.nlm.nih.gov、アスリートのジャンプ力向上にも有効であることが実証されていますstack.com。



これら科学的根拠は、「トラップバーは従来のフリーウェイト種目に対する有力な代替・補完オプションである」との結論を裏付けています。
トラップバーを最大限活用するための提言
まず、目的に合わせた使い方を心がけましょう。



筋力や筋肥大が目標であれば高重量×低~中回数でTBDLをメインリフトに据えることができます。
一方、パワーやスポーツパフォーマンスを高めたい場合、軽~中重量での高速反復やトラップバージャンプなどを組み込み、爆発的な動作トレーニングとして活用すると良いでしょう。



また、TBDLは他の種目との組み合わせでも効果を発揮します。
例えば週の前半はバーベルスクワット+TBDL、後半はバーベルデッドリフト+ジャンプ系、といったようにプログラムに変化をつけることで、幅広い刺激を筋肉に与えることができますpmc.ncbi.nlm.nih.gov。
初心者であればまずフォーム習得を重視し、軽めの重量から始めて徐々に負荷を上げていきましょう。
幸いTBDLはフォーム習得が易しいため、数回の練習で基本動作はマスターできるはずです。



上級者であれば、停滞打破のタイミングやオフシーズンのビルドアップ期にトラップバーを積極的に取り入れ、通常とは異なる刺激で筋力の底上げを狙ってください。
フィジカルとメンタルを鍛え直す視点
短時間で疲弊した心身を立て直したいというような状況では、トラップバーを用いたトレーニングはまさに「骨太な再スタート」を切るのにうってつけです。
全身を使うコンパウンド種目であるTBDLは、短時間で効率よく筋力を蘇らせ、姿勢改善や基礎代謝向上といった健康メリットももたらします。



色んな意味でハイレベルな心身リセット。
さらに、重量を扱えるようになる達成感や、セッション後の爽快感はメンタルヘルスにもプラスに働くでしょう。
運動習慣はストレス軽減や自己効力感の向上に寄与することが広く認められており、まさに身体と心を同時に鍛える手段となります。



徐々に重量が伸び、自分自身が強くなっていく実感は、新たな人生を切り開く原動力にもなり得ます。
身体が変わると、冗談でもなんでもなく人生が変わります。
最後に強調したいのは、トラップバーは「やれば成果が数字で現れる」非常にコスパの良いツールだということです。
科学的裏付けのあるメリットを最大限享受するために、本記事で紹介した知見を参考にトレーニング計画を立ててみてください。



もし環境が許すなら、実際にトラップバーを手にとってその感触と効果を体験してみてください。
適切に活用すれば、トラップバーはあなたのフィットネスライフにおける強力な相棒となり、身体的な強さだけでなく精神的な自信も培ってくれるはずです。



その豊富なエビデンスが示す通り、トラップバーは現代の忙しい社会人からトップアスリートまで、あらゆる人の目標達成を力強くサポートしてくれる究極のトレーニングツール(のひとつ)だと思います。
よくある質問
- トラップバーって初心者でも使いやすいですか?
-
トラップバーは初心者でも使いやすい器具です。バーベルデッドリフトと比べてフォーム習得が簡単で、重心が安定するため、初心者でも安全に高重量を扱いやすい特徴があります。特にトラップバーデッドリフトは、フォームが崩れにくく腰への負担も少ないため、筋トレを始めたばかりの人でも安心して導入できます。さらに、全身をバランスよく鍛えることができるため、筋トレの基礎を効率よく固めたい方に最適です。
- トラップバーを使った筋トレの頻度や回数はどのくらいがベスト?
-
トラップバーを用いたトレーニングの頻度は、週に1~3回程度がおすすめです。筋肥大や筋力向上を目的とする場合、トラップバーデッドリフトを週2回程度、高重量・低回数(3~6回)を基本として行うと効率的です。反対に筋持久力や代謝アップを狙うなら、週3回ほど中重量で8~12回の範囲で実施すると良いでしょう。いずれの場合も、しっかりと休息日を設けて筋肉や関節を回復させることが重要です。
- トラップバーのメリットはバーベルと比べてどこが一番違いますか?
-
トラップバーの一番のメリットは、重心が身体の真横に来ることです。バーベルデッドリフトはバーが体の前側に位置するため、腰や背中への負荷が高くなりがちですが、トラップバーでは体の中心に近い位置に重さを配置できるため、腰や背中への負担が大幅に軽減されます。また、フォームが自然に整いやすく、高重量でも姿勢を維持しやすいため、安全性と効率の良さが両立できます。
- トラップバーは初心者以外の上級者にも役立ちますか?
-
トラップバーは初心者だけでなく、筋トレ経験が豊富な上級者やアスリートにもおすすめできます。その理由として、高重量でのトレーニングが可能であること、そして爆発的なパワーを発揮しやすい点が挙げられます。特にトラップバーデッドリフトはバーベルデッドリフトよりも挙上可能な重量が高くなることが多く、プラトーを打破する新しい刺激としても有効です。上級者ほど、定期的に取り入れて新たな刺激を加えることで成長を促せます。
- トラップバーデッドリフトで鍛えられる筋肉はどこですか?
-
トラップバーデッドリフトは、全身をまんべんなく刺激できる優れた種目です。主に使われる筋肉としては、
- 大腿四頭筋(太もも前側)
- ハムストリングス(太もも裏側)
- 臀筋(お尻)
- 脊柱起立筋(背中)
- 僧帽筋(首から背中上部)
などがあります。バーベルデッドリフトに比べると特に大腿四頭筋への刺激が強く、スクワットの要素も含む動作となります。全身の筋肥大や筋力向上に最適なエクササイズです。
- トラップバーでジャンプをする種目(トラップバージャンプ)の効果は?
-
トラップバージャンプは、ジャンプ力や瞬発的パワーを高めるのに非常に効果的な種目です。研究でもトラップバージャンプが垂直跳びの能力を有意に向上させることが報告されています。また、ジャンプ時の姿勢が安定するため、着地時の膝や腰への負担も軽減されます。短期間でジャンプ力やダッシュ力を高めたいスポーツ選手や、日常動作の俊敏性を高めたい方にもおすすめの種目です。
- 自宅でトラップバーを導入する際の注意点はありますか?
-
自宅にトラップバーを導入する場合、置き場所や収納スペースを事前に確保しておくことが重要です。トラップバーは横幅60~70cm、全長140~150cm程度とサイズが大きめで、場所を取ることが多いです。そのため、折りたたみ式のトラップバーを選ぶと、収納時のスペースを節約でき、使わないときも邪魔になりません。また、床の傷や騒音対策のために防音マットの設置を検討することもおすすめします。
- 自宅用にトラップバーを買う時に気をつけるポイントは?
-
自宅用にトラップバーを購入する際は、次のポイントを確認しましょう。
- 耐荷重(目標重量を扱えるか)
- グリップ部分の加工(滑りにくさ)
- 収納性(折りたたみ式かどうか)
- プレート装着部分の長さ(プレートを追加できる余裕)
特に折りたたみ式であれば、限られた自宅スペースにも収納しやすく、気軽に高重量トレーニングを楽しめます。また、床の保護用にゴムマットやプラットフォームの購入も検討するとよいでしょう。
- トラップバーシュラッグはどの筋肉に効きますか?
-
トラップバーシュラッグは僧帽筋(首から肩にかけての筋肉)を中心に強化します。トラップバーの特性上、ニュートラルグリップで自然な姿勢がとれるため、僧帽筋上部を効果的に鍛えることができます。僧帽筋が発達すると肩や首周りが太くなり、姿勢が良くなるだけでなく、デッドリフトやファーマーズウォークの安定性も向上します。高重量を安定して扱えるため、短期間でも効果的な筋肥大が期待できます。
- トラップバーはどれくらいの重さから始めるべきですか?
-
初めてトラップバーを使う場合、最初は空のバー(約20~25kg程度)または軽い重量(合計40~50kg程度)から始めることをおすすめします。徐々にフォームに慣れ、1週間ごとに5kg~10kgずつ重量を追加していくと安全に筋力を伸ばせます。最終的には、男性であれば体重の1.5~2倍、女性なら体重と同じかそれ以上の重量を目標に設定すると良いでしょう。
- 自宅にトラップバーを置くと床は傷つきますか?
-
自宅にトラップバーを導入するとき、床の保護対策は必須です。重量物を直接床に落としたり置いたりすると、床材を傷めたり騒音問題になったりします。床を守るためにはゴムマットや厚みのあるトレーニングマット/ヨガマットを敷くことが重要です。特にトラップバーデッドリフトのような高重量種目では、厚さ1cm以上の専用ゴムマットやホームジム用プラットフォームの使用が理想的です。
- トラップバーで高重量を扱う場合、握力が追いつかないときの対策はありますか?
-
トラップバーを使ったトレーニングで、高重量を扱いたいのに握力が持たないというケースはよくあります。そんな場合は、パワーグリップやリフティングストラップを活用しましょう。これらの補助器具を使えば、握力不足による挙上重量の制限を軽減できます。また、並行して握力強化のトレーニング(ハンドグリッパーやファーマーズウォークなど)を取り入れることで、徐々に素手でも重量が扱えるようになり、トラップバーでのトレーニング効率もさらに向上します。
- トラップバーのハンドルには、高さが違う2種類がありますが、どちらを選べばよいですか?
-
トラップバーにはハイハンドル(グリップが高め)とローハンドル(バーの高さと同じ)の2種類があります。初心者や股関節や膝の柔軟性に不安がある方は、可動域が狭くなるハイハンドルから始めるのが安全です。一方、可動域を広げて筋肉により強い刺激を与えたい場合やフォームに慣れた方は、ローハンドルを使うことで筋肥大効果や筋力向上をより強く得られます。目的や経験に応じて使い分けることを推奨します。
- トラップバーデッドリフトで膝や腰を痛めないためのポイントは?
-
トラップバーデッドリフトで膝や腰を痛めないためには、フォームを正しく保つことが重要です。特に次のポイントを意識してください。
- 胸を張って背筋を真っ直ぐに保つ。
- 挙上時に股関節と膝を同時に使って立ち上がる。
- バーを引き上げる際は、腰を丸めず、常に背中を真っ直ぐに維持する。
これらを意識しながら軽い重量でフォーム練習を繰り返すことで、膝や腰の負担を大幅に減らし、安全に筋力強化できます。
- トラップバーを使うとバーベルデッドリフトの記録も伸びますか?
-
トラップバーを用いたトレーニングはバーベルデッドリフトの記録向上にも効果的です。トラップバーデッドリフトはバーベルデッドリフトよりも重量を扱いやすく、筋力やパワーの強化に適しています。特に、筋力停滞期(プラトー)の打破に有効であり、一定期間トラップバーを取り入れた後にバーベルに戻ることで、バーベルでの記録向上につながるケースが多数報告されています。種目の相互補完として活用すると効果的です。
- トラップバーの耐荷重はどのくらいのものを買うべき?
-
トラップバーの耐荷重は、自分が目標とする重量の1.5倍程度を目安に選びましょう。一般的なトラップバーの耐荷重は約200~300kgですが、重量が伸びることを見越して、300kg以上のモデルを選ぶと長く安心して使えます。特に、初心者でも数ヶ月トレーニングを継続すると100kgを超える重量を扱えるようになるため、余裕を持った耐荷重設定がおすすめです。初期投資が多少高くても、長期的に考えると経済的にも有効です。
- トラップバーは筋肥大とパワー向上、どちらにより効果的ですか?
-
トラップバーは、筋肥大にもパワー向上にも効果的ですが、特に優れているのは瞬発的なパワーを高めるトレーニングです。トラップバーではバーの位置が身体の中心付近になるため、挙上速度を上げやすく、爆発的な力(パワー)の発揮に適しています。一方、筋肥大を狙う場合でも高重量を安定して扱えるため効果は十分あります。目的によって負荷設定を変えることで、両方の目的にバランスよく対応できる万能器具です。
- トラップバーデッドリフトとスクワットの違いはどこにありますか?
-
トラップバーデッドリフトとスクワットの大きな違いは、動作時の股関節と膝関節の使い方にあります。スクワットは膝関節の屈伸を中心とした動作で、大腿四頭筋への負荷が非常に高くなります。一方、トラップバーデッドリフトは股関節と膝関節を同時に使用するため、スクワットほど膝に負担を集中させることなく、よりバランスよく下半身と背面の筋群を鍛えることが可能です。両方を組み合わせるとより全身を効果的に鍛えられます。
- トラップバーを使ったファーマーズウォークにはどんな効果がありますか?
-
トラップバーを使ったファーマーズウォークは、握力・体幹・僧帽筋の強化に非常に有効です。重量を持ったまま一定の距離を歩く動作により、握力や僧帽筋上部を直接鍛えられるだけでなく、体幹の安定性も養われます。また、日常的な動作や姿勢維持能力の向上にも繋がるため、特に仕事やスポーツなどで長時間の姿勢維持が必要な方にはおすすめの種目です。全身の持久力や筋力向上にも効果的です。
- 折りたたみ式トラップバーは本当に安全で耐久性がありますか?
-
折りたたみ式トラップバーは通常の固定式と比較しても安全性や耐久性に問題はありません。ただし、購入前に必ず耐荷重やユーザーレビューをチェックして、信頼性の高いブランドを選ぶことが重要です。最近の製品は耐久性に優れており、折りたたみ機能を持ちつつも高重量に対応できるものが増えています。収納場所が限られた自宅でも安心して高強度トレーニングを楽しみたい方に適しています。
- トラップバーの重量(本体のみ)はどれくらいですか?
-
トラップバーの重量は製品によって異なりますが、一般的には20kg〜25kgのものが主流です。ジムや自宅で使われる標準的なモデルでは約25kgが多く、軽量タイプだと約15kg〜20kgのものもあります。購入時には自分の扱える重量や目標設定に応じて適切な重量のトラップバーを選ぶとよいでしょう。初心者の方は重量が軽めのものを選ぶと、フォーム練習や扱いが容易になります。
- トラップバーでトレーニングすると痩せますか?
-
トラップバーでのトレーニングは痩せる効果も期待できます。トラップバー種目は全身を使った複合動作のため、基礎代謝が上がり、筋肉量が増えることで脂肪燃焼効果が高まります。特にトラップバーデッドリフトやファーマーズウォークなどの高負荷トレーニングは、筋肉を増やし脂肪を落とす「ボディリコンポジション」に適しています。短時間でも効率よく痩せたい、体型を引き締めたいという方にも最適です。
- トラップバーデッドリフトを行う際の理想的な足幅やスタンスは?
-
トラップバーデッドリフトの理想的な足幅は、肩幅程度が基本です。スタンスはバーの内側で直立した状態から、自然に足を置いた位置が最適です。やや広めにすると股関節の可動域が広がりスクワット的な動作になり、大腿四頭筋への刺激が増します。一方、狭くすると股関節中心の動作になり、背中への負担が高まります。自分の目的や体型、股関節の柔軟性に合わせてスタンスを微調整すると安全かつ効果的です。
- トラップバーを使ったトレーニングで怪我を予防するコツは?
-
トラップバーでの怪我を予防するには、まずフォームを正しく習得することが不可欠です。以下のポイントを守ることでリスクを大幅に減らせます。
- 動作中は常に背筋を真っ直ぐに保つ。
- 重量は徐々に増やし、急に高重量を扱わない。
- 疲労感が強い日は無理をせず軽めの重量で行う。
また、怪我防止のためにウォームアップやストレッチを十分行うことも重要です。フォーム確認のため鏡を活用したり、動画を撮影して確認することもおすすめします。
- 女性でもトラップバーは使えますか?
-
女性でもトラップバーは非常におすすめできるトレーニング器具です。トラップバーはフォームが簡単で、初心者や女性でも安全に全身を効率的に鍛えることができます。特に脚やお尻の筋肉を鍛えやすく、ヒップアップや脚の引き締めにも効果的です。また、高重量を扱わなくても十分な効果が得られるため、ボディラインを美しく整えたい女性にも非常に適しています。
- トラップバーはジムで一般的に置いてありますか?
-
トラップバーはフィットネスジムやパワーリフティング系のジムには比較的多く設置されていますが、一般的なスポーツジムには置いていない場合もあります。事前に利用しているジムに問い合わせを行い、設置状況を確認するのが確実です。また、最近ではトラップバーが人気となっており、機能性重視のトレーニングジムや24時間営業のジムなどでも導入するケースが増えています。
その他の質問はこちらから:
コメント