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コルチゾールとは?肉体と精神への影響・作用を徹底解説

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この記事は、以下のような人に向けた記事となっています。

「「ストレスホルモンって聞いたけど、コルチゾールって何?」

筋トレって本当にストレス解消になる?」

「コルチゾールを減らす方法ってあるのかな?」

カワサキ

色々と嫌われることが多いけど、無ければ無いで困るのがコルチゾール。


要点
コルチゾールの影響

コルチゾールは慢性的に増えすぎると心身に悪影響を与え、ストレスによる不調や病気の原因となる。


要点
筋トレの効果

適度な筋トレはコルチゾールのリズムを整え、心身のストレス耐性を高める効果がある。


要点
ブラック企業脱出後の回復法

ブラック企業による心身のダメージから回復するには、筋トレ習慣を取り入れることが非常に有効である。


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タップできる目次

はじめに

ブラック企業での日々の激務や長時間労働に疲れ切って、「もう心も体もボロボロ…」と感じていませんか? その背後ではコルチゾールというストレスホルモンが大きく関与しているかもしれません。

実際、2023年に日本の厚生労働省が実施した調査では、82.7%もの労働者が現在の仕事に強いストレスを感じていると報告されていますmhlw.go.jp

カワサキ

こうした慢性的なストレスは心身に様々な悪影響を及ぼし、場合によっては燃え尽き症候群(バーンアウト)に陥ることもあります。

しかし朗報です。筋トレをはじめとする適度な運動は、このストレスホルモンであるコルチゾールをうまくコントロールし、乱れた心身の状態を回復させる強力な手段となり得ます。

実際、2022年にイギリスで行われた10件の研究をまとめたメタアナリシスでは、運動を習慣にしたグループはストレスホルモンであるコルチゾールが有意に低下し、睡眠の質も向上したことが示されていますpubmed.ncbi.nlm.nih.gov

カワサキ

筋トレは筋肉をつけるだけでなく、ストレスからの「心の筋力」も鍛えてくれるのです。

この記事では、コルチゾールとは何者なのか、その心と身体への影響をわかりやすく解説し、さらに筋トレ(無酸素運動)がどのようにこのホルモンに作用するのか、初心者から上級者まで役立つ知識を徹底紹介します。

有酸素運動との比較や、ブラック企業を退職した後の回復期に筋トレが果たす役割、そしてコルチゾールにまつわるちょっとした裏話まで、盛りだくさんの内容です。

カワサキ

心身の疲れを筋トレで吹き飛ばし、健やかな毎日を取り戻すヒントにして下さい。

コルチゾールとは?

コルチゾールは副腎から分泌されるステロイドホルモンで、俗に「ストレスホルモン」と呼ばれます。

私たちがプレゼン前に緊張したり、上司に叱責されてドキッとしたりするとき、体内ではコルチゾールの分泌が高まっています。

これは脳の視床下部-下垂体-副腎系(HPA軸)によって調節されており、下記のような指令系統になっていますsportsmedicine-open.springeropen.comsportsmedicine-open.springeropen.com。。

コルチゾールの指令系統

ストレスを感じる

コルチゾールの指令系統

視床下部からCRH(副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン)が出て下垂体を刺激

コルチゾールの指令系統

下垂体からACTH(副腎皮質刺激ホルモン)が出て副腎を刺激

コルチゾールの指令系統

コルチゾールが放出

日内リズムと役割

実はコルチゾールは、ストレスがない安静時でも日内リズムに沿って分泌されています。

一般的には朝に最も高く、日中から夕方にかけて少しずつ低下し、夜間に最低になりますnationalgeographic.com

これは朝の目覚めを助け、日中に活動できるようエネルギーを供給するためです。

カワサキ

一方、夜に向けて下がっていくことで体はリラックスモードに入り、眠りの準備を整えます。


正常な日内リズムでは朝にコルチゾールが高く夜に低下しますが、慢性ストレス下ではそのリズムが平坦化する傾向があります(グラフは概念図)。

カワサキ

このように朝夕のメリハリがなくなることが、疲労感や不眠の一因となりますmidus.wisc.edu

コルチゾールの基本的な役割は、ストレスに対処するために体を助けることです。

分泌が増えると血糖値を上げて瞬時に使えるエネルギー源を確保し、心拍数や血圧も高めて「闘争か逃走(fight or flight)」反応をサポートします。

また炎症や免疫反応を抑制する作用も持ち、ストレスによるダメージを抑えようとします。

その意味では本来、コルチゾールは私たちの生存に不可欠なホルモンです。

カワサキ

実際、フランスの内分泌学者マルティーヌ・デュクロ氏は「コルチゾールなしでは人は生きられない」と述べており、エネルギー動員や血圧維持などに不可欠な役割を強調していますnationalgeographic.com

ではなぜ悪者扱いされがちかと言うと、必要以上に出過ぎると問題になるからです。

短期的なコルチゾール上昇は先述のように正常で有益ですが、慢性的に高い状態が続くと体内の様々な調節機能が乱れてしまいます。

カワサキ

次章では、このコルチゾールの心身への影響を具体的に見ていきましょう。

コルチゾールが身体に与える影響 5つ

慢性的にストレス環境にさらされコルチゾール値が高い状態が続くと、身体には以下のような影響が現れます。

血糖値と体脂肪の増加

コルチゾールには筋肉中のたんぱく質を分解して糖を作り出す作用(糖新生)があり、ストレス下では血糖値が上昇します。

カワサキ

その結果、すい臓からインスリンが多く分泌され、食欲増進や脂肪蓄積を招くことがあります。

特に腹部脂肪(いわゆる内臓脂肪)が増えやすいことが報告されており、慢性ストレス下の人ほどお腹周りに脂肪が付きやすい傾向がありますnationalgeographic.comnationalgeographic.com

カワサキ

実際、病的にコルチゾールが過剰なクッシング症候群では、「満月様顔貌」や「中心性肥満」といった脂肪の付き方をすることが知られていますnationalgeographic.com

筋肉や骨への悪影響

コルチゾールはカタボリック(異化作用)ホルモンとも呼ばれ、筋肉のタンパク質分解を促進します。

カワサキ

そのため、ストレスが続くと筋肉量の減少や筋力低下を招きかねません。

同様に骨の形成も抑制されるため、慢性的な高コルチゾール状態は骨密度の低下(骨粗しょう症リスクの増大)にもつながります。

例えば、長期間ステロイド(コルチゾールと同等の作用を持つ薬)を服用していると骨折リスクが上がることが知られています。

カワサキ

筋トレ愛好家の間でも「コルチゾールが筋肉の敵」と言われるゆえんですが、後述するように適度に分泌されるぶんにはトレーニング適応に必要な要素でもあります。

免疫機能の低下

コルチゾールは免疫反応を抑えるため、慢性的に高い状態が続くと風邪や感染症にかかりやすくなったり、傷の治りが遅くなったりします。

実際、心理的ストレスが高い人ほど風邪ウイルスを投与した際に発症率が高まることが研究で示されていますnejm.orgストレス反応であるコルチゾール増加が一因と考えられます)。

カワサキ

短期的には炎症を抑えるメリットがありますが、長引くと免疫力の低下を招き、病気に対する抵抗力が落ちてしまいます。

心臓・血管への負担

ストレス時にコルチゾールとともに放出されるアドレナリン(こちらもストレスホルモンの一種)の作用もあり、血圧や心拍数が上がりやすくなります。

コルチゾール自体も塩分の再吸収を促す作用があり、慢性的には高血圧の一因となりますnationalgeographic.com

カワサキ

その結果、心臓や血管に負担がかかり、心疾患のリスクが増大します。

仕事のストレスと心臓病リスクに関しては明確なデータがあり、欧州を中心とした大規模メタ分析では仕事上強いストレスを抱える人は冠動脈疾患の発症リスクが約1.5倍に高まると報告されていますsjweh.fi

カワサキ

ストレス社会で生活習慣病が増える背景には、コルチゾールを介した高血圧・動脈硬化の促進が関与しているのです。

慢性疾患のリスク

コルチゾールの慢性的な過剰分泌は、上述した肥満や高血圧だけでなく、糖尿病や脂質異常症などの代謝疾患のリスク因子ともなりますmidus.wisc.edu

カワサキ

また免疫抑制により炎症性疾患の悪化、ホルモンバランスの乱れによる不調など全身的に影響が及びます。

実際、コルチゾールの日内変動が乱れて平坦化した人ほど、うつ病・疲労感・免疫異常・肥満・癌・寿命の短縮など様々な健康リスクが高まるとのメタ分析結果もありますmidus.wisc.edu

カワサキ

これらはまさにストレスが万病の元」と言われるゆえんでしょう。

コルチゾールがメンタルに与える影響 3つ

次にコルチゾールが心(メンタル)へ及ぼす影響を見ていきます。

カワサキ

ストレスで心が疲弊するのは感覚的にも理解できますが、その背後でもコルチゾールが深く関与しています。

不安・抑うつ傾向の増大

コルチゾールは脳内の神経伝達物質のバランスにも影響を与えます。

急性のストレスで一時的に分泌が増える程度であれば、危機に対処するための注意力や記憶力を一時的に高める効果もあります。

しかし、慢性的に高コルチゾール状態が続くとセロトニンドーパミンといった「幸せホルモン」「やる気ホルモン」と呼ばれる神経伝達物質の機能が低下し、結果として不安感が強まったり意欲の低下・抑うつ状態を招きやすくなります。

カワサキ

実際、うつ病患者ではHPA軸の過活動(コルチゾール過剰)がよく見られ、血中コルチゾール値が正常な人より有意に高いことが多くの研究で報告されています。

2022年に発表された17研究・計1,400名を対象にしたメタ分析では、うつ病患者は健常者に比べ血中コルチゾール値が平均で1.18標準偏差も高いことが示されましたjournals.lww.com

これはかなり大きな差で、コルチゾール値の高さがうつ病のバイオマーカー(客観的指標)になりうるレベルです。

カワサキ

このようにコルチゾールの慢性的な増加は脳と心に負担をかけ、メンタルヘルス不調の一因となります。

記憶力・認知機能の低下

ストレス「頭が真っ白になる」「物忘れがひどくなる」といった経験はないでしょうか。

コルチゾールは記憶や学習をつかさどる海馬(かいば)という脳の部位に多数の受容体が存在しており、過剰なコルチゾールは海馬の機能を低下させます。

カワサキ

その結果、記憶力集中力の低下といった認知機能の障害が現れます。

研究によれば、慢性的なストレスにさらされた人は海馬の体積が縮小することがMRIで確認されておりpmc.ncbi.nlm.nih.gov、長期に及ぶ高コルチゾール状態が脳の構造にまで影響を与えうることが示唆されています。

また、短期的にもコルチゾールが急上昇している最中は認知課題のパフォーマンスが低下するとの報告がありますpmc.ncbi.nlm.nih.gov

例えば、ある研究では高強度の無酸素運動直後(コルチゾールがピークに達している状態)に記憶テストを行うと、十分な休息を挟んだ場合に比べ成績が悪化する傾向が示されました。

カワサキ

このようにストレスホルモンの影響で頭の回転が鈍ることは、生理学的にも説明がつくのです。

一方で適度なストレスや運動で一時的にコルチゾールが上がることは、

カワサキ

むしろ脳の覚醒度を上げる役割も果たします。要は程度の問題であり、「適度な山」と「慢性的な高原状態」の違いと言えます。

バーンアウト(燃え尽き)との関係

ブラック企業で働き続けた人が心身共に消耗しきってしまう燃え尽き症候群では、コルチゾール分泌のリズムが乱れます。

典型的なのは朝のコルチゾール立ち上がりが鈍くなり、1日を通してみると本来あるべき朝高く夜低いメリハリが失われて平坦な分泌パターンになってしまう現象ですmidus.wisc.edu

カワサキ

本来なら朝にしっかり出て私たちをシャキッと目覚めさせるはずのコルチゾールがうまく出ず、一日中だるさや疲労感が抜けない状態となります。

同時に夕方~夜になっても必要以上に高めに残ってしまう場合もあり、眠りたいのに神経が高ぶって眠れないといった不眠症状につながることもあります。

このように慢性ストレス下ではコルチゾールの「枯渇と過剰」が同時に起こるアンバランスな状態に陥りがちです。

カワサキ

実際、バーンアウト状態の人は朝のコルチゾール応答が著しく低下する一方で、日中の値が健康な人より高めに推移する傾向が報告されていますsciencedirect.com

こうしたHPA軸の乱れは、まさに心身のエネルギー枯渇を反映しています。本人は「疲れているのに眠れない」「常に体が重くだるい」と感じ、意欲も集中力も出ないという悪循環に陥ります。

カワサキ

バーンアウトからの回復には時間がかかることもありますが、次章で述べるように適度な運動習慣が乱れたコルチゾールリズムを立て直す大きな助けとなります。

ブラック企業のストレスとコルチゾール

ここで改めて、ブラック企業での過酷な労働環境がコルチゾールに与える影響を整理します。

長時間労働パワハラ、人手不足による過重な責任など、ブラック企業が孕むストレッサー(ストレス要因)は枚挙にいとまがありません。

前述のように日本の調査でも8割以上の労働者が強いストレスを感じている現状がありmhlw.go.jp、特にブラック企業に勤めていればその度合いは推して知るべしでしょう。

カワサキ

ブラック企業で働く人は、しばしば下記のような状態に陥ります。

慢性的な高コルチゾール状態

毎日のように長時間の緊張状態や不安にさらされることで、コルチゾールが常に高止まりしやすくなります。

朝起きても疲労感が抜けず、しかし仕事に行けばさらにストレスホルモンが出続けるという悪循環です。

カワサキ

これが続くと先述のような肥満・高血圧・免疫低下・睡眠障害など身体面の不調がじわじわと蓄積していきます。

HPA軸の疲弊

極度のストレスが長期間続くと、コルチゾール分泌を司るHPA軸そのものが疲弊してきます。

俗に「副腎疲労」とも言われますが1、バーンアウト状態ではむしろ必要なときに十分なコルチゾールを出せないというパターンが見られますmidus.wisc.edu

これは体のストレス反応システムが乱調をきたした状態で、「ガソリン(コルチゾール)を出し尽くしてエンスト気味」とも言えるでしょう。

カワサキ

その結果、ひどい倦怠感や朝起きられないといった症状が現れ、仕事どころか日常生活にも支障が出ます。

メンタルヘルスの悪化

コルチゾール過多とセロトニン不足の組み合わせで、不安障害やうつ症状が現れやすくなります。

会社に行こうとすると動悸がしたり、日曜夜になると月曜が怖くて眠れない、といったのも慢性ストレス下の典型例です。

やがて「自分はダメだ」という無力感に苛まれ、何に対しても興味や意欲が持てなくなることもあります。

カワサキ

いわゆる抑うつ状態。

実際、過労や職場ストレスが原因でうつ病を発症するケースは珍しくありません。

カワサキ

こうした精神不調もまた、HPA軸の破綻と深く関わっています。


以上のように、ブラック企業のストレスはコルチゾールを介して心身を蝕み、放置すれば「過労死」や「鬱病による自殺」といった最悪の結果さえ招きかねません。

一刻も早くその環境から離脱し、ストレス源を断つことが重要なのは言うまでもありません。

そして、そのストレスダメージからの回復にこそ筋トレが有効なのです。

カワサキ

次章では、筋トレがどのようにコルチゾールやストレスに作用するのか、具体的に見ていきましょう。

筋トレとコルチゾールの関係

それでは、本題である筋トレ(無酸素運動)とコルチゾールの関係について解説します。

筋トレは身体に負荷をかける「良いストレス」ですが、当然ながら運動中には一時的にコルチゾールが分泌されます。

これは生体がエネルギーを確保し、運動に耐えられるようにするための正常な反応です。

カワサキ

実際、「運動は一種のストレッサーなので、筋トレ中にコルチゾールが上がるのは体が燃料(グルコース)を筋肉に届けるために必要なこと」と指摘する専門家もいますnationalgeographic.comnationalgeographic.com

筋トレ中~直後のコルチゾール反応

激しい筋トレをすると、

あなた

「うわっ、めっちゃキツい…」

と感じると同時に心拍が上がり発汗しますが、このとき体内ではコルチゾールも上昇しています。

強度や種目にもよりますが、トレーニング開始後数分でコルチゾールは上がり始め、運動終了後0~20分くらいでピークに達することが多いですpmc.ncbi.nlm.nih.gov

しかし安心してください。この一時的な増加は長くは続きません。

運動後は速やかに低下に転じ、だいたい40~60分もすれば元の安静レベルに戻ることがわかっていますpmc.ncbi.nlm.nih.gov

カワサキ

つまり、筋トレによるコルチゾール上昇は一過性であり、体がしっかり回復すれば問題ないのです。

では、有酸素運動と比べて筋トレはどれくらいコルチゾールを出すのでしょうか?

研究によれば、高強度の無酸素運動は同程度にハードな有酸素運動よりもコルチゾールの急上昇を引き起こしやすいことが示されていますpmc.ncbi.nlm.nih.gov

例えば、最大重量の80%相当のバーベルを使った高強度レジスタンストレーニングでは、同じく全力に近いランニングやHIIT以上に顕著なコルチゾール増加が観察されています。

これは、運動強度と持続時間がコルチゾール分泌を左右するからです。

カワサキ

体が「キツい!」と感じる運動ではHPA軸がフル稼働し、エネルギーを捻出するためにコルチゾールがドバッと出るわけです。

一方、軽めの筋トレや短時間の運動では上昇幅が少なく抑えられます。

ドイツとブラジルの研究者らによる総説では「成人ではVO₂max(最大酸素摂取量)の60%を超える強度の運動でコルチゾールが基礎値以上に上がる

運動継続時間が10~15分を超えると終了20~30分後にピークに達する」とまとめられていますfrontiersin.org

カワサキ

つまり、「強度が高いほど」かつ「長く続けるほど」コルチゾールが多く出るのです。

無酸素 vs 有酸素:どちらがコルチゾールは上がる?

先ほど少し触れましたが、無酸素運動(筋トレ)の場合、エネルギー源として主に糖を素早く使う必要があり、これを支えるためにコルチゾールの急増が起こりやすいとされています。

カワサキ

一方、有酸素運動(ランニングなど)は脂肪も使いながら長時間動けるよう調整されるため、コルチゾールの反応がやや穏やかだという報告があります。

例えば、2014年に台湾で20~29歳の男性を対象に行われた実験では、激しい筋トレ後は同程度に激しいランニング後よりも血中コルチゾールが高くなったことが確認されていますpmc.ncbi.nlm.nih.gov

もっとも、強度や個人のトレーニング経験によっても変わるため、一概に「筋トレの方が悪い」とは言えません。

カワサキ

以下に筋トレ・有酸素・安静時の比較をまとめます。

比較項目    筋トレ(無酸素)有酸素運動安静時(コントロール)
コルチゾールの即時反応大きく上昇(特に高強度)中程度に上昇低位安定
コルチゾールの回復速度40-60分でほぼ安静レベルへ低下30-60分で低下傾向一日を通じ緩やかに低下
分泌パターンへの影響継続的な筋トレで日内リズム改善継続的な有酸素でも改善傾向ストレス過多だと乱れやすい
ストレス解消効果◎(爽快感や達成感〇(リラックス効果)△(ストレス残存)
筋力・持久力への効果筋力・骨密度向上持久力・心肺機能向上なし

表: 無酸素運動(筋トレ)、有酸素運動、安静時におけるコルチゾール反応と特徴の比較。筋トレは一時的なコルチゾール上昇が大きいが、継続的な運動習慣により長期的には日内リズムの改善などポジティブな変化をもたらす。

要するに、筋トレ直後には一時的にコルチゾールが上がるが、長い目で見ればむしろストレス適応力を高めてくれると考えてください。

カワサキ

これは「ホルメシス」とも呼ばれる現象で、適度なストレスが体を強くするイメージです。

例えば筋トレ中は体がストレスを受けコルチゾールが出ますが、休息中に十分回復すれば、次に同じ負荷を受けた時に過剰なコルチゾール反応を起こしにくくなります。

カワサキ

まさに鍛えられて強くなるということですね。

筋トレを続けるとコルチゾールにどんな変化が?

ここが本記事のキモですが、定期的な筋トレ習慣はコルチゾール分泌パターンをより「健康的」に変えてくれます

2023年に発表された41研究のメタ分析では、普段から身体活動量が多い人ほど1日のコルチゾールの日内変動(朝高く夜低い傾斜)がしっかりしていることが示されましたmidus.wisc.edu

カワサキ

逆に運動不足の人はコルチゾールの日内リズムが平坦化しがちでした。

また、意図的に運動プログラムに参加させた介入研究では、運動習慣をつけるとコルチゾールの日内リズムが改善(傾斜が急峻化)することも確認されています。

カワサキ

これらはつまり、運動でHPA軸が適切に鍛えられ、ストレスに対する反応が健全化することを意味しています。

さらに、冒頭で紹介した2022年のレビューでは、運動介入により平均してコルチゾールが37%低下し、睡眠の質も向上したと報告されました。

対象は乳がん患者などが多く一般化には注意が必要としつつも、「運動はストレス軽減睡眠改善に有効」という結論です。

カワサキ

このように、筋トレを含む適度な運動習慣は長期的に見ればコルチゾールを下げ、心身のストレス耐性を高める方向に働きます。

もちろん、やりすぎには注意が必要です。

オーバートレーニング症候群と呼ばれる、練習のしすぎで心身が疲弊する状態では、かえってコルチゾール分泌が乱れてしまいます。

典型的には過剰な運動でHPA軸が反応しなくなり、安静時のコルチゾールが低下してしまう(それこそ副腎疲労的な)こともあります。

しかし普通の人が適切な負荷と休養で筋トレをしている限り、そうそう起こるものではありません。

カワサキ

週数回程度の筋トレであればまず心配いらないでしょう。

筋トレ(無酸素運動) vs 有酸素運動:ストレス解消に効果的なのは?

筋トレと並んでストレス解消に良いと言われるのが有酸素運動(ジョギング、サイクリング、水泳など)です。

カワサキ

それぞれに特徴があり、「どちらが優れる」というより両方取り入れるのがベストではありますが、ここではコルチゾールとの関係に絞って比較してみます。

即効性のストレスリリーフ

有酸素運動はリズミカルな動きでセロトニン分泌を促しリラックス効果が高い傾向があります。

ランニング後に「ランナーズハイ」と呼ばれる高揚感を感じたことがある人もいるでしょう。

一方、筋トレ達成感や爽快感に加え、自分の体を追い込んだ後の充実感がメンタルに良い影響を与えます。

カワサキ

どちらも運動後にはエンドルフィンという脳内麻薬物質が出ますが、体感として筋トレは「やり切ったぞ!」、有酸素は「スッキリした!」という違いがあるかもしれません。

ホルモン分泌

有酸素運動中もコルチゾールは上がりますが、筋トレほど急激・大量ではないことが多いです。

その代わり有酸素では幸せホルモンセロトニン脳由来神経栄養因子BDNF)が増えやすいというデータがあります。

カワサキ

筋トレでもBDNFは増えますが、強度が高すぎるとかえって効果が出にくいとの報告もあす、適度な範囲で行うのが重要です。

また筋トレテストステロンや成長ホルモンといった同化(アナボリック)ホルモンを増やす刺激にもなり、これらはコルチゾールの筋分解作用と拮抗して筋肉を守ってくれます。

カワサキ

有酸素運動でも長期間続ければ若干テストステロンが増える報告もありますが、筋トレの方が顕著です。

睡眠への影響

どちらの運動も睡眠の質を高める効果がありますが、有酸素の方が寝つきやすく深い睡眠を得やすいと言われます。

筋トレも定期的に行えば睡眠指標が改善したとの研究がありますが、寝る直前の激しい筋トレは交感神経が興奮してしまい、場合によっては逆効果です。

カワサキ

夜遅く筋トレするならクールダウンとリラックスを十分に行うようにしましょう。


結局のところ、ストレス解消には筋トレ有酸素運動のコンビネーションが最強です。

平日は短時間の筋トレストレスを発散し、週末にはのんびり長めの有酸素運動でリフレッシュする、といった形が理想かもしれません。

カワサキ

実際、米国メンタルヘルス臨床センターの推奨では「週に2回の筋トレ+150分の有酸素運動」がメンタルヘルス改善に有効とされています。

ブラック企業退職後の心と体を筋トレで回復!

晴れてブラック企業から脱出したとしても、心身にはストレスの爪痕が残っていることが多いです。

そんなリハビリ期間にこそ筋トレがオススメです。

カワサキ

以下は、ブラック企業退職後に筋トレを活用して心身を回復させたある社会人のエピソードです。

体験談: ブラック企業で3年間働いた後、退職直後は燃え尽きて何もやる気が起きず、一日中ボーッとしていました。寝ても疲れが取れず、常にだるさがあり、メンタル的にも不安定で軽いうつ状態でした。そんな時、友人に誘われて軽いダンベル運動を始めたんです。最初は5kgのダンベルさえ重く感じましたが、2週間もすると少しずつ体がシャキッとしてきて、夜も前より深く眠れるように。1ヶ月経つ頃には朝の目覚めがかなり良くなり、気分も前向きになってきました。病院で測ったコルチゾールの値も、退職直後は基準値より高かったのが、その頃には正常範囲に戻っていました。それからは筋トレが楽しくなり、今では週3回は必ず筋トレ。おかげで再就職後もストレスに強くなった気がします。

このように、筋トレによって乱れた自律神経やホルモンバランスが整い、ストレス耐性が上がることは十分期待できます。

実際、カナダの研究では30分の中程度の運動を1回行っただけで、気分や集中力、疲労感が有意に改善したと報告されています。

カワサキ

さらに定期的に続ければHPA軸も正常化し、前述の通りコルチゾールの日内リズムも改善しましたmidus.wisc.edu

筋トレ自信回復効果も見逃せません。

ブラック企業で自己肯定感がボロボロになってしまった人ほど、筋トレ

あなた

「こんな重いものを持ち上げられた!」
「体つきが変わってきた!」

という成功体験を積むことで自信を取り戻せます。

カワサキ

これも心の回復には大事なポイントですね。

筋トレ初心者へのアドバイス:コルチゾールと上手に付き合う方法

「よし、筋トレやってみよう!」と思い立った方へ、コルチゾールとうまく付き合いながらトレーニングするコツをお伝えします。

徐々に強度を上げる

いきなりハードにやりすぎるとコルチゾールが大爆発してしまい、逆に疲れがドッと出るかもしれません。

最初は軽めの重量・短時間から始め、体が慣れてきたら負荷を上げるようにしましょう。

カワサキ

こうすることでHPA軸が徐々に鍛えられ、過剰なストレス反応を防ぎつつ筋力を伸ばせます。

十分な休息を取る

筋トレした日はしっかり睡眠をとりましょう。

運動後に上がったコルチゾールも、睡眠中にぐっと低下して回復が促進されます。

また超回復のためにも休息は不可欠です。筋肉痛が残っているときは無理せず休む勇気も大切。

カワサキ

なお、お酒の飲み過ぎは睡眠を浅くしコルチゾールを下げにくくするので控えめに。

栄養補給を忘れずに

運動後の栄養摂取(特に炭水化物とタンパク質はコルチゾールを素早く正常化する助けになります。

筋トレ直後にプロテイン+バナナなどを摂ると、インスリン分泌で血中コルチゾールが下がり、筋肉の分解も防げます。

カワサキ

過度なダイエット状態で筋トレするとコルチゾールが過剰になりやすいので、栄養はしっかりと。

有酸素運動も組み合わせる

ウォームアップやクールダウンに軽いジョギングやヨガなどを取り入れると、コルチゾールの急激な変動を和らげられます。

カワサキ

有酸素と無酸素の良いとこ取りで、ホルモンバランスを整えましょう。

楽しんで継続する

ストイックに追い込み過ぎると精神的なストレスになり、本末転倒です。

音楽を聴きながらやる、誰かと一緒にやる、SNSで記録を共有するなど、楽しみながら続けられる工夫をしましょう。

カワサキ

継続は力なりで、長く続けるほどコルチゾール調節能力も高まります。

筋トレ上級者への補足:コルチゾールを味方に筋肥大!

既に筋トレ習慣があり上級者の方は、「コルチゾール=悪」ではないことを再認識しておきましょう。

確かにトレーニーにとってコルチゾールは筋分解の敵ですが、一方で高強度トレ時に十分なコルチゾール反応が起きることは、体がしっかり追い込めている証拠でもあります。

カワサキ

筋トレ直後にコルチゾールが上がるのは自然な生理反応であり、それ自体を過度に恐れる必要はありません。

むしろ、筋肉を大きくするには適度なコルチゾール反応が必要だという見方もあります。

コルチゾールはトレーニング刺激に対する炎症反応や組織リモデリングを促し、筋肉の回復・成長過程に寄与するとの仮説があります。

カワサキ

一部の研究では、筋トレ直後の一過性のコルチゾール上昇が高い人ほど筋肥大も大きかったという報告もあるほどです。

とはいえ、慢性的に高いのはNGなので、上級者でもオーバートレーニングには要注意です。

毎日フル強度でやるのではなく、軽い日と重い日を交互にする週に1日は完全休養日を入れるなど計画的にHPA軸を休ませてあげましょう。

カワサキ

そうすればコルチゾールもうまく機能し、テストステロンとのバランスが取れて理想的なアナボリック環境が整います。

またカフェインの摂りすぎにも気を付けてください。

トレ前のプレワークアウトなどでカフェインを多用するとコルチゾール分泌がさらに促進されます。

カワサキ

適度なら問題ありませんが、夜遅くのカフェイン摂取は睡眠を妨げコルチゾール低下を阻害するので控えましょう。

ちょっと裏話:朝トレ vs 夜トレ、コルチゾール的にはどっちがおすすめ?

最後に、コルチゾールの観点から「朝に筋トレするか夜に筋トレするか」について触れておきます。

カワサキ

結論から言うと、コルチゾール的には「朝から昼過ぎ」がベターです。
理由は、朝はもともとコルチゾールが高い時間帯だからです。

朝起きたときにはコルチゾールがドバっと出ているので、このタイミングで運動しても「高い中でちょっと上乗せ」程度で済みますし、その後の日中の活動で自然と下がっていきます。

カワサキ

また運動で適度に疲れることで夜の睡眠も深くなります。

一方、夜遅くの筋トレは、本来下がっているはずのコルチゾールを再び上げてしまうため、寝つきが悪くなったりリズムが乱れたりする可能性があります。

ただし、仕事の都合などで夜しか時間が取れない人もいるでしょう。

その場合は就寝2時間前までに切り上げるトレ後にストレッチや入浴で副交感神経を優位にするなど工夫してください。

カワサキ

コルチゾールは運動後1時間もあれば落ち着いてくるので、深夜0時に寝たいなら遅くとも夜10時にはトレーニングを終えるイメージです。

また、人によっては朝一の運動がきついという場合もあるでしょう。

カワサキ

無理せず、自分の生活リズムの中でストレスにならない時間帯に行うことが最優先です。継続できなければ意味がありませんから。

おわりに

長時間労働や職場ハラスメントなど強いストレス環境にさらされると、コルチゾールによって心身が悲鳴を上げる――そんな状況から抜け出し、筋トレで心と体を立て直す方法を解説してきました。

コルチゾールは一見厄介者に思えますが、適切にコントロールすれば私たちの味方にもなり得るホルモンです。

カワサキ

筋トレを習慣にした人の多くが「前よりストレスに強くなった」「よく眠れるようになった」と感じるのは、まさしくコルチゾールを含む体内環境が整った証拠でしょう。

ブラック企業を退職されたあなた、今まさに心身をリカバリーしているあなたも、ぜひ無理のない範囲で筋トレを始めてみてください。

最初は5分の自重スクワットでも構いません。

コツコツ続けるうちに、きっと心のモヤモヤも少しずつ晴れていくはずです。

筋トレして、ストレスに負けない強い自分を取り戻しましょう

カワサキ

今回の記事は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。 それでは。

よくある質問

コルチゾールが高いと、なぜ太りやすくなるのですか?

コルチゾールが慢性的に高いと血糖値が上昇し、インスリンが多く分泌されます。これにより脂肪が蓄積されやすくなり、特に腹部周りの脂肪が増えやすくなります。エネルギーを蓄えるモードが続くことで、太りやすい体質に傾くのです。

筋トレでコルチゾールが上がるのは悪いことですか?

筋トレ中に一時的にコルチゾールが上がるのは自然な反応で、悪いことではありません。むしろ体がトレーニング刺激に適応するために必要なプロセスです。トレーニング後にしっかり休息と栄養を取れば、コルチゾールも正常に戻り、心身の回復が促進されます。

ブラック企業勤務中に筋トレする余裕がない場合、どうしたらいいですか?

まずは無理をしないことが大切です。1日5分でも、自宅での軽いスクワットやストレッチから始めてみましょう。短時間でも体を動かすだけでコルチゾールの過剰な分泌を抑える効果があります。本格的なトレーニングは退職後に取り組めば十分です。

コルチゾール値を簡単に測定する方法はありますか?

血液検査や唾液検査でコルチゾール値を測定できます。医療機関で行うのが一般的ですが、最近は自宅でできる簡易キットも市販されています。ただし一時的な値に左右されやすいため、必ず医師と相談しながら総合的に判断しましょう。

有酸素運動だけではコルチゾールは下がりませんか?

有酸素運動もコルチゾールを適切に整える効果がありますが、筋トレと組み合わせた方が効果は高まります。筋トレは自律神経を鍛え、ストレス耐性を根本から強化してくれます。両方取り入れることで、よりバランス良く心身を回復できます。

筋トレ後にコルチゾールを下げる食事はありますか?

筋トレ直後は、炭水化物とたんぱく質を組み合わせた食事が効果的です。例えばプロテインとバナナ、ツナサンドなどが理想的です。炭水化物によりインスリンが分泌され、血中コルチゾールを早く安定させることができます。

コルチゾールを下げるサプリメントはありますか?

科学的に有効性が示されているものとしては、アシュワガンダ、オメガ3脂肪酸、マグネシウムなどがあります。ただしサプリメントはあくまでも補助です。基本は睡眠栄養、運動という生活習慣を整えることが最優先です。

退職後すぐ筋トレを始めても大丈夫ですか?

基本的には問題ありませんが、無理をしないことが大前提です。心身が極度に消耗している場合、最初は軽めのストレッチや散歩からスタートして、少しずつ筋トレへ移行するのがおすすめです。焦らず、自分のペースを大切にしてください。

コルチゾールが低すぎると、どんな問題が起こりますか?

コルチゾールが極端に低いと、エネルギー不足や免疫力低下、低血糖症状などが起こる可能性があります。慢性疲労感が続く場合は、過去の過剰ストレスやHPA軸の機能低下が関係しているかもしれません。医師に相談することをおすすめします。

ブラック企業で働いている間にできるストレス対策はありますか?

退職が視野に入っているなら、無理にストレス耐性を高めようとせず、まずは「逃げ道」を確保するのが最優先です。そのうえで、軽い運動、深呼吸法、十分な睡眠、心を許せる人との会話など、できる範囲で心身を守る工夫をしてください。

筋トレの頻度はどれくらいがコルチゾール調整に効果的ですか?

週に2〜4回程度が目安です。筋トレ初心者なら、まずは週2回の全身トレーニングから始めると良いでしょう。頻度を上げる場合は部位ごとに分けるなど、疲労が残りすぎないよう工夫しましょう。適度な負荷と休息がHPA軸を整えます。

ストレスを感じていなくてもコルチゾールは高くなることがありますか?

あります。睡眠不足、栄養不足、過度なカフェイン摂取、寒暖差など、本人の自覚がないストレッサーでもコルチゾールは上がることがあります。自覚症状がないからと油断せず、日常的な生活習慣の見直しが大切です。

退職したらすぐにストレスは消えるものですか?

環境ストレス源がなくなるため、心身の負荷は確実に軽減します。ただし、慢性ストレスで乱れたホルモンバランスや神経系のリカバリーには時間がかかる場合もあります。焦らず、自分のペースで心身を癒すことが大切です。

コルチゾール値は何時ごろ測るのが正確ですか?

通常は朝起床後30〜60分以内に測定するのが推奨されています。これはコルチゾールの日内リズムで最も高いタイミングだからです。正確な評価をするためにも、医療機関の指示に従って検査を受けることをおすすめします。

ブラック企業時代にできた不眠症は、筋トレで改善しますか?

改善が期待できます。適度な筋トレは自律神経バランスを整え、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌にも良い影響を与えます。ただし、寝る直前の激しい筋トレは逆効果になることがあるので、夕方までにトレーニングを済ませましょう。

筋トレ後に気分が落ち込むことがあるのはなぜですか?

激しすぎるトレーニングや栄養・休養不足により、体が一時的にオーバーストレス状態になることがあります。その結果、コルチゾールが高止まりし、気分の落ち込みを招く場合があります。強度調整と回復を意識することが大切です。

ブラック企業で働いていた経験が、今でもストレス耐性に影響しますか?

影響することがあります。長期にわたる過剰ストレス経験は、脳やホルモン系に「過敏な反応パターン」を残すことがあります。しかし、筋トレをはじめとした適度な運動習慣により、徐々にストレス反応を正常化させることが可能です。

コルチゾールが高いと筋肉は付きにくいのですか?

慢性的に高コルチゾール状態だと、筋分解が進みやすくなるため筋肥大は阻害されやすいです。ただし、トレーニング後に一時的に上がるコルチゾールは問題ありません。重要なのは、日常的に高止まりさせない生活習慣の維持です。

筋トレだけではなく、食事でもコルチゾール対策はできますか?

はい、可能です。抗酸化作用の高いビタミンCや、マグネシウム、オメガ3脂肪酸を含む食品を積極的に摂取することで、ストレス耐性を高める効果が期待できます。バランスの良い食事はホルモンバランス安定にも直結します。

コルチゾールが減りすぎるリスクはありますか?

極端に低下すると、だるさや集中力低下、免疫機能低下などのリスクが生じます。特に過剰なダイエットやオーバートレーニングは、HPA軸の機能低下を引き起こす原因になります。コルチゾールは「適度な分泌バランス」が鍵です。

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この記事を書いた人

ブラック企業からホワイト企業へ
20代から30代までブラック企業で働き、180日連勤や暴言に耐え抜いた経験を持つ元会社員。筋トレを通じて心身を鍛え、ブラック企業を脱出。現在はホワイト企業で穏やかな生活を送っています。

筋トレで変わった人生
筋トレを始めた当初は、簡単な腕立て伏せからスタート。それが習慣化し、退職を決断する勇気を手に入れました。「筋トレして退職しろ。」では、自身の経験をもとに、読者が新たな一歩を踏み出せるようサポート中です。

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