この記事は、以下のような人に向けた記事となっています。
「最近ジムに通い始めたけど、音楽は何となく流してるだけだな」
「トップアスリートはどんな音楽を聴いてるのか気になる」
「ジャンルで迷ってる。ロックやEDMやメタルとか色々あって分からない」

ネタバレ:自分がテンション上がる音楽ならそれでOK。
わたし自身は主にアニソン・ゲーソン派です。
重厚なリフが闘志を爆発させる原動力
ビートとリリックが集中力を極限まで引き上げる要因
アップテンポな電子音が持久力を底上げする推進力
攻撃的サウンドがアドレナリンを解放する衝撃
親しみやすいメロディが気分を高揚させる万能薬
筋トレ中の音楽選びに興味はありませんか?
音楽一つでモチベーションや筋トレ効果が大きく変わることをご存じですか。
ロックやヒップホップやEDMなど、自分の好きなジャンルを活用すれば闘志や集中力を引き出しやすくなります。



科学的根拠に基づいた正しい選曲という切り口で、筋トレ効果の向上を狙ってみて下さい。
ぜひこの記事を読んで、筋トレと音楽の最強コンビでストレスを吹き飛ばしながら結果を出して下さい。



モチベーションを高めたい方やトレーニング効率を上げたい方は必見の内容です。
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筋トレにおける音楽の科学的効果
筋トレ中に音楽を聴くことは、気分を盛り上げてくれるだけでなく、実際にトレーニング効果を高める「 ergogenic(エルゴジェニック)効果」があると多くの研究で示されていますpmc.ncbi.nlm.nih.gov。
2019年に発表された大規模メタ分析では、音楽を流した場合、筋力・持久力などのパフォーマンスが有意に向上し(効果量 g = 0.31)、運動中に感じるきつさ(RPE)は低下しましたpubmed.ncbi.nlm.nih.gov。



またポジティブな気分(感情の高揚)も顕著に高まることが報告されており(g = 0.48)、運動の苦痛が和らぐことで最後まで頑張りやすくなると考えられますpubmed.ncbi.nlm.nih.gov。
一方で心拍数そのものへの直接的な影響は小さいもののpubmed.ncbi.nlm.nih.gov、酸素消費効率がわずかに改善する(同じ運動量でも息が上がりにくくなる)効果も確認されていますpubmed.ncbi.nlm.nih.gov。
特に音楽のテンポ(BPM)が速いほど効果が高いことが分かっており、アップテンポの曲はスローテンポの曲より筋トレパフォーマンスをより強く後押ししましたpubmed.ncbi.nlm.nih.gov。
例えば、リラックスできるゆったりした曲(約90 BPM)を聴いた場合には握力が低下しましたが、134 BPM程度のアップビートな曲では握力が有意に向上したという報告がありますpmc.ncbi.nlm.nih.gov。



このことからも、筋トレ中はある程度テンポが速く刺激的な曲の方が適していると考えられます。
さらに重要なのが「音楽の好み」です。
好きな曲かどうかで効果に大きな差が出ることが分かっており、実験では「自分の好きなジャンル」の音楽を聴いた時に最大筋力や筋持久力が明らかに向上し、RPE(自覚するキツさ)が低下しましたpubmed.ncbi.nlm.nih.gov。



逆に苦手なジャンルの曲では、パフォーマンス向上効果がほとんど得られなかったのですpubmed.ncbi.nlm.nih.gov。
専門家も「音楽による覚醒効果(心拍数やアドレナリンの変化、筋肉の神経的な活性化)pmc.ncbi.nlm.nih.govに加え、気分やモチベーションの向上、疲労感の軽減pmc.ncbi.nlm.nih.govといった心理面のプラス作用が相まって運動能力が高まる」と説明しています。
実際、音楽を聴くと運動中の主観的な疲労や痛みへの注意がそれだけ逸らされ(いわゆる「気晴らし効果」)、結果としてもう一踏ん張りできるというメカニズムですpmc.ncbi.nlm.nih.gov。
ただし、リラックス音楽など不適切なジャンルは逆効果になる恐れがあります。



静かなスロー音楽を聴かせた場合には、なんと無音よりも筋力が落ちてしまったという研究結果もありますpmc.ncbi.nlm.nih.gov。
これは音楽によってはリラックスしすぎてしまい、筋トレに必要な興奮度(アドレナリンや闘志)が削がれてしまうためと考えられます。



そのため「筋トレ中は速いテンポで自分のテンションが上がる曲を選ぶ」のが科学的にも推奨されますpubmed.ncbi.nlm.nih.gov。
以上のように、音楽は脳と身体の両面から筋トレをサポートしてくれる強力なツールです。
では具体的に、どんなジャンルの音楽が筋トレに向いているのでしょうか?



次に、科学的根拠や専門家の意見、調査結果をもとに筋トレ時に最適な音楽ジャンル5選を紹介します。
筋トレ時に科学的に最適な音楽ジャンル5選
筋トレで効果を発揮しやすい音楽ジャンルとして、ロックやヒップホップ、EDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)をはじめ、アップテンポでノリの良いものが人気です。
世界的な調査でも、約43%もの人がワークアウト中の音楽に「ロック系」を好むと回答し、次いでヒップホップ/ラップ(22.6%)、高揚感のあるEDM(19.5%)が上位を占めましたgymless.org。
一方、「ポップス」は約6.6%に留まり、ゆったりしたレゲエはわずか1.5%という結果でしたgymless.org。
もちろん個人差はありますが、総じてビートが強くテンションの上がるジャンルが筋トレには向いていると言えそうです。



それぞれのジャンルの特徴と具体例を、科学的な知見と共に見ていきましょう。
筋トレ時に科学的に最適な音楽ジャンル5選
ロック



ロックは筋トレ音楽の王道ジャンルです。
力強いドラムのビートとエレキギターのリフによる重厚なサウンドは、闘志をかき立てアドレナリンを分泌させる効果があります。
実際、先述の調査でもロック(オルタナティブを含む)が支持率トップで、ヒップホップやEDMを合わせたよりも多くの票を集めましたgymless.org。
調査回答者のコメントによれば「ロックは時代を超えて幅広い人々を奮い立たせるエネルギーと魂がある」とされgymless.org、一度聴けば身体が反応してしまうような本能的な高揚感がロックには備わっているようです。
ロックと一口に言っても、クラシックロックからパンク、ハードロックまで幅広いですが、筋トレには120〜140 BPM程度のテンポでノリやすい曲がおすすめですpsychologytoday.com。



この BPM 帯は多くの人にとって「やる気を最大化しやすい黄金のテンポ」だと言われていますpsychologytoday.com。
ロックの名曲にはちょうどそれくらいのテンポのものが多く、例えばクイーンの「ウィ・ウィル・ロック・ユー」やサバイバーの「アイ・オブ・ザ・タイガー」といったパワフルなロック・アンセムは世界中のジムで愛される定番ソングですgymless.org。
これらは単に懐かしいだけでなく、リズムに合わせて身体を動かしたくなる高揚感があり、実際に筋トレのモチベーションを上げてくれます。



実際、フィットネス雑誌『Muscle & Fitness』の読者投票による「トップ25トレーニングソング」でも、1位「Eye of the Tiger(サバイバー)」や7位「Back In Black(AC/DC)」などロックの名曲が多数ランクインしていますmuscleandfitness.commuscleandfitness.com。
ハードロックバンドAC/DCの曲はジムでよく流れる定番で、ミドルテンポながらリフの繰り返しが中毒性を生み、最後の一蹴りを後押しします。
ロックは歌詞も前向き・攻撃的なものが多く、「負けるな」「立ち向かえ」といったメッセージが自分への応援歌となって集中力を高めてくれます。



ミドルウェイトの重量でレップを重ねるシーンや、サーキットトレーニングで粘りたい場面で、ロックの持つ安定したビートと熱量は心強い相棒となるでしょう。
ヒップホップ / ラップ



ヒップホップやラップも筋トレに人気のジャンルです。
重いヒップホップのビートやラップのリズムに乗ると自然と体がノってきて、リズムに合わせてリフトしたりと集中力が高まります。
特にアメリカではヒップホップ/R&Bが音楽ストリーミングで最も人気のジャンルであり、ワークアウトミュージックとしても主流になりつつありますgymless.org。



ある調査では「米国人がエクササイズに最も好む音楽はヒップホップ」という結果も出ておりgymless.org、ジムのプレイリストでもヒップホップがかかっている率は非常に高いです。
ヒップホップの強みは、低音の効いたビートと繰り返しのリズムによる中毒性、そしてリリック(歌詞)の持つメッセージ性です。
優れたラップ曲の歌詞は自己陶酔的であったり、闘争心を煽ったり、あるいは困難を乗り越えるストーリーを語ったりします。
例えばエミネムの「Lose Yourself」は「自分を信じてやり抜け」という内容で、多くのアスリートが勝負前に聴くことで有名ですwellandgood.com。



実際この曲は先のMuscle & Fitness読者投票でも2位にランクインしmuscleandfitness.com、同じくエミネムの「Till I Collapse」も8位に入っていますmuscleandfitness.com。
ビートの遅いヒップホップでも、その重厚なベースラインに身を委ねると集中状態(ゾーン)に入りやすく、リズムに乗って反復運動を続けることで疲労感を感じにくくなる効果がありますpmc.ncbi.nlm.nih.gov。
また、ヒップホップは世代を問わず受け入れられやすいのも利点です。
最新のトラップ系ヒップホップから、90年代のオールドスクールラップまで、好きなテイストを選べます。
アップテンポなものなら自然と拍子に体を合わせてトレーニングが捗りますし、スローテンポでもビートを感じながら自分のペースを維持できます。



例えばリル・ジョンの「Get Low」やミーゴスの楽曲は重低音が響くスロービートですが、スクワットやデッドリフトで腰を落とすタイミングとシンクロさせると集中力が増すという声もあります。
総じてヒップホップはリズム感と自己陶酔を同時に味方につけられるジャンルと言えます。



自分が「アガる」ヒップホップのプレイリストを用意すれば、ビートに乗って自然と最後の一発まで追い込めるでしょう。
EDM
EDM(Electronic Dance Music)は、その名の通りダンスフロアを沸かせる電子音楽で、筋トレにおいても高い効果が期待できるジャンルです。



特徴は何と言っても速いテンポと一定のリズムの反復。
EDMの多くは120〜150 BPM程度のテンポを持ち、まさに運動時の心拍や動きとシンクロしやすい速度帯ですpsychologytoday.com。
研究でも、この120〜140 BPM程度のアップテンポ音楽は運動中のモチベーションを最大化しやすくpsychologytoday.com、音楽と動きが同調することで“もう少し頑張ろう”という気持ちを引き出すとされています。



筋トレ中にEDMを聴くメリットは、ビートに身を任せて動ける点です。
例えば高強度のサーキットトレーニングや自重トレーニングをリズミカルにこなす際、EDMの四つ打ちビートに合わせて呼吸や動作のリズムを刻むと、苦しくなってからもテンポが背中を押してくれます。
また、EDM特有のビルドアップ(盛り上がり)とドロップ(曲の頂点で一気に解放される展開)は、インターバル的に緩急をつけたトレーニングにマッチします。
曲が盛り上がるタイミングで自分も力を振り絞る、といった風に音楽に引っ張られてパフォーマンスを発揮しやすくなるのです。



調査でもEDMは約19.5%が好むとされる人気ジャンルでgymless.org、特に若い世代のトレーニーからの支持が厚いです。
有名DJのアップリフティングなトラックは自然と身体を動かしたくなるものが多く、筋トレ向きのコンピレーションも豊富に出ています。
例えばカルヴィン・ハリスの「Let’s Go」(feat. Ne-Yo) はアップテンポなEDMにキャッチーなボーカルが乗った曲で、リフレインが「Let’s Go(さあ行こう)」というシンプルながら背中を押す内容のため、筋トレ中に聴くと士気が上がりますmuscleandfitness.com。
他にも、アヴィーチーの「Levels」やザ・チェインスモーカーズの「Closer」、あるいはハードスタイル系の激しい曲まで、好みに応じて選べるのも魅力です。



EDMはボーカル無しのインストゥルメンタル曲も多いため、歌詞に気を取られず純粋にビートに集中できるという利点もあります。
特にフォームに集中したいときや、周囲の雑音をシャットアウトして没頭したいとき、イヤホンでEDMを流せば自分だけの世界に入り込めるでしょう。



アップテンポな電子音の波に乗せられて、気付けば限界以上の回数をこなしていた…なんてこともあるかもしれません。
ヘヴィメタル



ヘヴィメタル(メタル)はロックの中でも特に激しく攻撃的なサウンドを持つジャンルで、筋トレ、とりわけ高重量を扱うトレーニングとの相性が抜群です。
重低音の効いたエレキギターのリフ、怒涛のダブルバス・ドラム、そしてシャウト混じりのボーカル——メタルのこうした要素は闘争心や攻撃性を引き出す刺激となり、アドレナリンを一気に増加させてくれます。
ベンチプレスやデッドリフトなどで「今日は自己記録に挑戦だ」という日に、メタリカやスリップノットのようなヘヴィな曲をイヤホンで流すと、まるで闘いに挑むかのような気迫が湧いてくるという人は多いでしょう。



実際、パワーリフティングやボディビルの大会では、選手が試技前にヘッドフォンで大音量のメタルを聴いて気合いを入れる場面がよく見られます。
「激しすぎて逆に集中できないのでは?」と思うかもしれませんが、メタル好きにとってはこの過激さこそが精神を研ぎ澄まし、痛みや恐怖を忘れさせてくれるスイッチになります。
ある実験でも、自己選択したアップテンポ音楽(被験者の多くがハードロック/メタル系を選択)を聴いた場合、スクワットジャンプやベンチプレスのパワー発揮が無音時より向上し、活力(vigor)のスコアも上昇したと報告されていますpmc.ncbi.nlm.nih.gov。
興味深いことに、この研究では電子ダンスミュージックとメタルで効果に大差はなく、どちらも音楽が鳴っていれば同程度にパフォーマンスが向上しましたpmc.ncbi.nlm.nih.gov。



つまり、メタルは他のジャンル同様「好み」と「テンポ」が合致していればしっかり効果を発揮するということです。
メタルの醍醐味はなんといっても極限まで突き詰められたエネルギーです。
例えばメタリカの「Enter Sandman」はイントロからギターリフが畳み掛ける代表曲で、スポーツ選手の入場曲にも使われるほど闘志を煽りますし、パンテラの「Walk」やスリップノットの「Duality」なども重量挙げの定番ソングです。
また、近年の調査ではロック/メタルの人気が再び高まっている傾向も指摘されgymless.orggymless.org、特に筋トレ愛好家の間で「結局最後はメタルに戻ってくる」という声もあります。
実際、ハードコアな筋トレ向けプレイリストにはメタルの占める割合が非常に高く、音楽ストリーミングサービスでも「Extreme Metal Workout」といった公式プレイリストが公開されているほどです。
注意点として、もし普段あまりメタルを聴かない人にとっては刺激が強すぎる場合もあります。



その場合は無理にメタルを選ぶ必要はありません。
しかし「怒りパワーでラックアップしたい!」という日には、ぜひメタルを試してみてください。



耳元で轟音が鳴り響けば、バーベルを握る手にも自然と力が入り、普段以上のパワーを引き出せるかもしれません。
ポップ / ダンスミュージック



最後に紹介するのはポップ/ダンスミュージックです。
意外に思われるかもしれませんが、アップテンポなポップスも筋トレを楽しく続けるのに有効なジャンルです。



ロックやヒップホップほど攻撃的ではないものの、明るくキャッチーなメロディや歌いやすいサビのおかげで、ストレス発散や気分転換にひと役買ってくれます。
特に長時間のワークアウトや有酸素運動を組み合わせたトレーニングでは、ポップな曲が流れていると気持ちが軽くなり「あともう少しやってみよう」という前向きな気持ちが湧きやすくなりますkaylaitsines.comkaylaitsines.com。
実際の調査では「アップビートなポップヒット」を好む人は全体の6.6%と少数派でしたがgymless.org、これは裏を返せば誰もが知っているような人気ポップスは多くの人にとって”二番手”の選択肢であるとも言えます。
例えばロックやヒップホップ好きの方でも、「今日はちょっと気分を変えて最新トップ40のプレイリストで楽しく走ろう」といったように、飽き防止やリフレッシュ目的でポップスを活用しているケースが多いのです。



馴染みのある曲だと口ずさみながらトレーニングできるため、つらさを忘れていつの間にか時間が過ぎていることもしばしばです。
おすすめは、適度にテンポがあり前向きになれる曲です。
たとえばパンプアップソングの定番である「Happy」(ファレル・ウィリアムス)は軽快なリズムとハッピーな歌詞で有名ですし、「Can’t Stop The Feeling!」(ジャスティン・ティンバーレイク)も体が勝手に動き出すような明るいダンスナンバーです。
ロックバンドですがイマジン・ドラゴンズの「Believer」や「Thunder」などはポップロック的な親しみやすさと力強いビートを両立しており、多くのスポーツCMや試合前BGMに使われています。



こうした曲をセットリストに混ぜると、トレーニング終盤のきつい場面でも思わず笑顔になれたりして、「もう一息頑張ろう」というポジティブな気持ちが湧いてくるでしょう。
ポップス系は特に女性や初心者にも取り入れやすいジャンルと言えます。
過激な曲が苦手な方でも、ポップなら抵抗なく楽しみながら体を動かせるはずです。
筋トレ=ストイックに自分を追い込むイメージがあるかもしれませんが、お気に入りのヒット曲で楽しく身体を追い込むのも長く続けるコツです。



「音楽を聴いていたらいつの間にか予定以上にトレーニングしていた」なんてことも、アップビートなポップスなら十分狙えます。
具体的なプレイリストとおすすめアーティスト
ここまで紹介した各ジャンルの中から、筋トレにぴったりの楽曲やアーティストを具体的にピックアップしてみましょう。



自分でプレイリストを作る際の参考として、ジャンル別に定番の曲・アーティストをいくつか挙げておきます。
具体的なプレイリストとおすすめアーティスト
ロック
「Eye of the Tiger(Survivor)」muscleandfitness.comはロッキーのテーマ曲として有名で、筋トレのモチベーションソングとして不動の定番です。
AC/DCの「Back In Black」「Thunderstruck」muscleandfitness.comは分厚いギターリフが特徴で、セット終盤の粘りを引き出してくれます。
ガンズ・アンド・ローゼズの「Welcome to the Jungle」はイントロからテンションMAXになれる一曲ですし、クイーンの「We Will Rock You」gymless.orgはみんなで手拍子したくなるリズムが気合い入れに最高です。



近年ではイマジン・ドラゴンズやニッケルバックなどのロックバンドも筋トレBGMに人気です。
ヒップホップ/ラップ
エミネム(Eminem)は筋トレソングの鉄板中の鉄板です。
映画『8 Mile』の主題歌「Lose Yourself」はもちろん、筋トレ専用に作られたような「Till I Collapse」muscleandfitness.comは多くのアスリートがプレイリストに入れています。
また、DMXの「X Gon’ Give It to Ya」、LLクールJの「Mama Said Knock You Out」muscleandfitness.comなど90年代~2000年代のヒップホップは骨太なビートで今聴いても燃えます。
現代のヒップホップなら、カニエ・ウェストの「Stronger」(「強くなる」というサビが◎)や、ドレイクのアップテンポな曲(「Nonstop」など)がトレーニングに向いています。
女性アーティストではニッキー・ミナージュの「Hard White」や、ミッシー・エリオットの「Lose Control」などもリズムが良くおすすめです。



ヒップホップ系は重低音がカギなので、重いベースが響く曲を中心にセレクトすると良いでしょう。
EDM
デヴィッド・ゲッタ(David Guetta)やカルヴィン・ハリス(Calvin Harris)など有名DJの曲は総じてテンションが上がります。
前述の「Let’s Go (Calvin Harris feat. Ne-Yo)」muscleandfitness.comは爽快感がありつつビートが強烈で、ランニングや高回数の筋トレにマッチします。
アヴィーチー(Avicii)の「Levels」や「Wake Me Up」は誰もが乗れる明るいEDMの代表曲。
もう少しBPM速めが好みなら、ハードウェル(Hardwell)やショーテック(Showtek)といったEDMアーティストのEDMフェス系アンセムも◎です。
インストゥルメンタルでは、「Sandstorm(Darude)」は伝説的な高速トラックで、有酸素と筋トレを組み合わせたHIITにもよく用いられます。



リズムゲーム感覚でトレーニングしたい人には、EDMは最適な選択肢でしょう。
ヘヴィメタル
メタリカ(Metallica)は外せません。
特に「Enter Sandman」や「Master of Puppets」はジムで頻繁に流れる名曲です。
スリップノット(Slipknot)の「Duality」やパンテラ(Pantera)の「Walk」は攻撃的なリフで重量挙げの限界突破を後押し。
ファイブ・フィンガー・デス・パンチ(Five Finger Death Punch)は現代メタルの代表格で、彼らの「Back For More」muscleandfitness.comなどは筋トレにハマると評判です。
また、Rage Against The Machineの「Killing in the Name」muscleandfitness.comやリンプ・ビズキット(Limp Bizkit)の「Break Stuff」muscleandfitness.comといったミクスチャー/ニューメタル系も、ノリの良さとヘヴィさで人気があります。



メタル系はアーティスト単位でお気に入りを探し、その曲ばかりを集めたプレイリストを作るのも良いでしょう(例:「Metallicaベスト」で固める等)。
ポップス
主流のヒット曲からも筋トレに使える曲は多いです。
例えばサバイバーの「Eye of the Tiger」やロッキーのテーマ「Gonna Fly Now」muscleandfitness.comのように映画から生まれたポップス/ロック曲は、知らず知らずのうちに闘志が湧いてきます。
女性ポップでは、ケイティ・ペリーの「Roar」は歌詞が「雄叫びを上げろ」とまさに闘うイメージで、ランニングや自重トレであと一歩踏ん張りたいときに背中を押してくれます。
テイラー・スウィフトの「Shake It Off」は嫌なことを吹き飛ばすポジティブソングで、朝の軽めのワークアウトにぴったりです。
ラテン系ではダディー・ヤンキーの「Gasolina」やルイス・フォンシの「Despacito」のようなレゲトンは、陽気なリズムで体幹トレーニングやエアロビクスに向いています。



ポップスは様々な曲調がありますので、自分がノれる明るい曲を数曲プレイリストに入れておくと、疲れてきたときの気分転換として効果的です。
上記はほんの一例ですが、これらの曲やアーティストは筋トレ愛好家の間で繰り返し名前が挙がる鉄板ですmuscleandfitness.commuscleandfitness.com。
実際に自分でプレイリストを作る際は、まず好きなジャンルの定番曲から入れてみて、トレーニング中の自分の気分がどう変わるか感じてみてください。



「音楽一つでこんなに頑張れるのか」と実感できるはず。
海外アスリートやフィットネスインフルエンサーの事例
世界で活躍するトップアスリートや有名フィットネスインフルエンサーたちも、音楽の力を存分に活用しています。
海外アスリートやフィットネスインフルエンサーの事例
ドウェイン・ジョンソン
ハリウッド俳優でありフィットネスアイコンでもある”ザ・ロック”ことドウェイン・ジョンソン氏は、トレーニング中に欠かせない自分専用のプレイリストを持っています。
彼の公開した「Iron Paradise Tour」と題したSpotifyプレイリストには、クラシックロックのボストン「Rock & Roll Band」からメタリカ「The Ecstasy of Gold」、イーグルス「Hotel California」、ZZトップ「Jesus Just Left Chicago」といった渋いロックナンバーが並ぶ一方、カニエ・ウェストや2Pac、ニッキー・ミナージュなどヒップホップの曲も多数含まれていますmenshealth.com。
ロックは若い頃に父親から教わった思い出の曲、ヒップホップは現代の自分を鼓舞する曲として取り入れており、ジャンルを超えて“自分が燃える曲”をセレクトしているのが特徴です。



「適切な音楽があれば追い込みのレベルが変わる」と本人も語っておりmenshealth.com、まさに音楽の効果を体現する存在です。
マイケル・フェルプス
オリンピック競泳で史上最多メダルを誇るフェルプス選手も、大会前に音楽を聴いて集中力を高める習慣で有名です。



彼はレース直前にヘッドホンでヒップホップを爆音で聴く姿が何度も報じられました。
実際、フェルプスは自身のルーティンとしてエミネムやヤング・ジージー(Young Jeezy)といったラッパーの曲、さらにはカントリー歌手エリック・チャーチの曲までミックスして聴いていると明かしていますwellandgood.com。



ヒップホップで闘志を上げつつ、意外にもカントリーで心を落ち着ける効果も狙っているようです。
このように長時間の集中と短時間の爆発力が求められる競泳選手ならではの選曲で、大一番でも平常心と闘争心を両立させていたのでしょう。



フェルプス本人も「音楽なしではウォーミングアップできない」と語っており、彼にとって音楽は精神面のスイッチそのものだったようです。
白石阿島
女性ロッククライマーとして世界的に活躍する白石阿島さんは、その若さと実力からインフルエンサー的な存在でもあります。



彼女はトレーニング時によく流すお気に入り音楽としてヒップホップを挙げており、自身でプレイリストを作って頻繁に更新しているそうです。
最近のプレイリストにはJAY-Z(ジェイ・Z)、ランシー・フォー(Lancey Foux)、リル・ウージー・ヴァート(Lil Uzi Vert)、リル・テッカ(Lil Tecca)など最新のラップアーティストが名を連ねていますgearjunkie.com。
コンペや難関ルートに挑む前にはアップテンポなラップで気持ちを上げ、指先に全神経を集中させているのかもしれません。



クライミングのような繊細さと大胆さが求められる競技でも、自分のノリの合う音楽でメンタルを整えている好例です。
エイドリアン・バリンジャー
世界的登山家であるバリンジャー氏は、過酷なトレーニングを乗り切るために音楽を上手に活用しています。
彼は「モチベーションを上げるためによく聴く音楽」として、スペインのダンス系ラジオ局である「Flaix FM」のSpotifyプレイリストを愛用していると語っていますgearjunkie.com。
Flaix FMは最新のクラブ系EDMヒットを流す局で、言語の壁を超えてノリ重視の選曲が特徴です。



バリンジャー氏はこのアップテンポな電子音楽を背景に、高強度インターバルトレーニングなどをこなしているようです。
カイラ・イッツィネス
世界中にファンを持つオーストラリアの女性フィットネストレーナー、カイラさんも音楽の効果を公言している一人です。
自身のブログで「音楽がないとワークアウトはできない!」と言い切るほどでkaylaitsines.com、特に高強度インターバル(HIIT)の際は速いテンポの曲を選ぶことを推奨していますkaylaitsines.com。
彼女曰く「テンポの速いビートが流れていると、そのリズムに合わせてコンスタントに動き続けやすくなる」kaylaitsines.comとのことで、まさに科学的知見と合致するアドバイスです。
またカイラはワークアウト用に自分のお気に入り曲をリスト化しておき、クライアントとトレーニングする際にも場を盛り上げるため音楽を活用しているそうですkaylaitsines.com。



プロのトレーナーほど音楽の効果を実感し、戦略的に取り入れている好例。
これらの事例からも分かるように、トップアスリートから人気フィットネスインフルエンサーまで、音楽をパフォーマンス向上や気分調整のツールとして活用しています。
ジャンルもロック、ヒップホップ、EDM、ポップスと様々ですが、「自分の気持ちを上げてくれる曲」を厳選している点は共通しています。



ぜひ皆さんも彼らの例を参考に、自分専用の筋トレプレイリストを作ってみてください。
まとめと実践方法
音楽は筋トレにおける「隠れたサプリメント」と言えるほど、大きな効果を発揮します。



科学的にも、好きな音楽を聴けば筋力・持久力が向上し、きつさが和らぐことが示されていますpubmed.ncbi.nlm.nih.gov。
ロックでもヒップホップでもEDMでも、共通するのは「アップテンポ」かつ「自分のテンションが上がる」という点です。
裏を返せば、ジャンルに正解はなく自分がノれる曲こそが最適だと言えます。
まずは今回紹介した5ジャンルの中から、直感的に「これだ!」と思う音楽をトレーニングに取り入れてみてください。



実践するにあたって、いくつか効果的な方法をまとめます。
まとめと実践方法
プレイリストを事前に準備する
筋トレ中に毎回曲選びをしていては集中が途切れてしまいます。
事前に自分の好きな曲をある程度まとめたプレイリストを作成し、その日のメニューに合わせて再生しましょう。
ウォームアップ用に少しテンポ遅めから始まり、メインセットではBPM高めの曲に繋げるなど、流れを工夫すると◎kaylaitsines.comkaylaitsines.com。



SpotifyやApple Musicを利用している場合、「ワークアウト」「ジム向け」などの公式プレイリストや他ユーザーのプレイリストも参考になります。
好きな曲を中心に選ぶ
基本は「自分が好きな曲」を入れることです。
他人が良いと言った曲でも自分の好みに合わなければ効果半減です。
科学的にも、好きな音楽(Preferred Music)でないとパフォーマンス向上は期待しにくいと示唆されていますpubmed.ncbi.nlm.nih.gov。
逆に自分のお気に入り曲なら多少ジャンルが変わっても効果があります。



思わず口ずさんでしまうような曲、昔からテンションが上がると感じていた曲をどんどんリストに入れましょう。
テンポや音量も調整
アップテンポが良いとはいえ、常に最速BPMである必要はありません。
種目やセット間インターバルに応じて、一息つきたい時は少しテンポを落とすのもありです。



大事なのは自分の心理状態をコントロールできる選曲にすることkaylaitsines.com。
音量も、周囲の迷惑にならない範囲で自分の鼓動が高鳴るくらいの大きさに設定しましょう(あまり大音量すぎると耳を痛めるので注意)。
ジムのBGMが物足りない場合は、遠慮なくイヤホンで自分の音楽を流すのがおすすめです。
他人の選曲に付き合う必要はありませんpmc.ncbi.nlm.nih.gov。



ヘッドホンで自分だけの世界に入り込むことで集中力が増し、結果としてトレーニング効果も高まるとの指摘もありますpmc.ncbi.nlm.nih.gov。
新しい曲との出会いも大切
マンネリ化を防ぐためにも、新しい曲・アーティストを開拓しましょう。
幸い、SpotifyやYouTube、Apple Musicには他のユーザーや公式のトレーニング用プレイリストが数多くあります。
それらをフォローしておくと、自分では知らなかった隠れた名曲に出会えるかもしれません。



新しいお気に入り曲が見つかれば、またトレーニングの楽しみが増えます。
音楽の趣味が広がること自体、日々のモチベーションアップにつながるでしょう。
最後に、ブラック企業での過酷な日々から抜け出し、これから心身を鍛えて新しい人生を切り開こうとしている皆さんに伝えたいことがあります。



それは、「意識して音楽の力を味方につけよう」ということです。
つらい筋トレも、お気に入りの曲と一緒なら乗り越えられるはずです。
実際、「音楽がなければ運動のモチベーションが出ない」と答えた人は65%にも上るというデータもありますgymless.org。



裏を返せば、音楽さえあれば皆がそれだけ頑張れるということです。
仕事で溜まったストレスや疲労も、ジムで好きな音楽を爆音で聴きながらバーベルを挙げれば吹き飛ぶかもしれません。
科学が裏付けるその効果を活用しない手はありません。ぜひ今日から、音楽と共に筋トレに励んでみてください。



音楽×筋トレの相乗効果で、心も体も軽やかに強くなり、皆さんの新しい一歩を力強く後押ししてくれるはずです。
よくある質問
- おすすめの5ジャンル以外の音楽では筋トレ効果が下がるのでしょうか?
-
筋トレ時に効果を高める音楽として、アップテンポでテンションを上げやすい5ジャンルを挙げていますが、他ジャンル全てが不向きというわけではありません。大切なのは、自分の気持ちが前向きになり、繰り返しの動作でも集中を維持しやすいことです。ゆったりした曲だとリラックスしすぎる場合もありますが、好きな音楽や思い出の曲なら十分に気合いが入るケースもあります。まずは5ジャンルを試してみて、物足りないと感じたら好みの曲にアレンジすると良いです。
- 音楽をかけずにトレーニングしても同じような効果は得られますか?
-
無音でもトレーニング効果を得ることは可能ですが、音楽があることでメンタル面のサポートが期待できます。具体的には、疲労感やストレスを軽減してくれるだけでなく、最後の一回を踏ん張れるモチベーションアップにつながります。とくにブラック企業勤務で心身が疲弊している方ほど、音楽による“気晴らし効果”が得やすいです。音楽は無料で取り入れられる優秀なツールなので、ぜひ活用してみてください。
- ヘヴィメタルのような激しいジャンルは耳への負担が大きいと思うのですが大丈夫でしょうか?
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大音量で聴きすぎるとどのジャンルでも耳には負担がかかります。ヘヴィメタルは攻撃的な音が特徴のため、鼓膜への刺激が強いと感じる人もいますが、適度な音量と時間を守れば大きな問題はありません。むしろヘヴィメタルならではの熱量や攻撃性は、高重量トレーニングで集中力を上げたい場面で活躍します。音量管理だけしっかり行い、気分が乗りすぎてフォームを崩さないよう注意すれば効果的です。
- ヒップホップのリリックが英語だと理解しづらいですが、パフォーマンスに影響はありますか?
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歌詞を理解できない場合でも、ビートやリズムだけで十分にモチベーションは高まります。ヒップホップはビートや低音のグルーヴが強い特徴を持ち、言葉の意味よりもノリで体が動きやすくなるメリットが大きいです。もし興味があれば和訳や簡単なフレーズを調べてみると、歌詞への共感が生まれ、さらにモチベーションを上げられる可能性があります。理解度以上に“音の勢い”が重要ですので、気兼ねなく活用してみてください。
- EDMを聴くとノリすぎてフォームが乱れそうで心配です。対策はありますか?
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EDMのアップテンポなリズムはテンションを爆上げしてくれますが、フォームを崩す危険があるのも事実です。対策としては、フォームが大事な種目(スクワットやデッドリフトなど)では音量を少し抑えて集中をキープし、比較的安全な種目(マシン系や自重トレ)で盛り上がる曲をかける方法がおすすめです。オンとオフを切り替えることで、体をしっかり追い込みつつケガのリスクを抑えられます。
- ポップスはロックやメタルよりパワー不足な印象です。効果は本当にあるのでしょうか?
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ポップスは歌詞やメロディが明るく、激しさよりも楽しさを重視する傾向があります。ただし、実際には自分が「楽しい」「好き」と思える音楽であれば十分モチベーションは上がり、筋トレを続けやすくなります。力強さが足りないと感じるなら、アップテンポのダンスポップやポップロックを選ぶと良いです。「この曲でなら頑張れる」という思いが湧けば、それだけでパフォーマンス向上に役立ちます。
- 自宅でトレーニングするとき、スピーカーよりイヤホンのほうがいいですか?
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自宅トレーニングの場合、部屋の広さや音の響き方によって好みが変わります。スピーカーは音の広がりがあり、高揚感を得やすい反面、音漏れが気になる点がデメリットです。一方でイヤホンやヘッドホンは周囲の音を遮断でき、集中力を高めやすくなる利点があります。ただし長時間の装着は耳が疲れやすいので、インターバル中に外すなど工夫して聴くと快適に続けられます。
- 周囲の目が気になり、ジムで好きな音楽を流すのは躊躇します。どう対処すればよいですか?
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公共のジムでは大音量のスピーカーは難しい場合がありますが、イヤホンなら問題ありません。周囲の会話やジムのBGMから意識を切り離し、自分だけの空間を作ることで集中してトレーニングできます。もしイヤホンのコードが邪魔ならワイヤレスイヤホンも検討してみてください。また、ジム仲間と価値観の違いがある場合でも、互いに配慮して適切な音量や方法を選べば気兼ねなくトレーニングできるはずです。
- ブラック企業勤務で疲れている日、音楽を聴いてもモチベーションが湧かないときがあります。どうしたらいいですか?
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疲弊がピークのときは、元気になれる音楽でも一瞬でエネルギー回復は難しいです。そういうときは、気分転換できる曲を短時間かけるだけでも価値があります。まずは軽めのストレッチやウォーキングをしながら音楽に身を委ね、少しずつテンションを高めていく方法がおすすめです。それでもだめなら休息を優先することも重要です。心身のケアが回復の土台となり、後日また音楽と筋トレを楽しむ余裕が生まれます。
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